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Le CABANON DE LE CORBUSIER 3

ヒトデ軒とモナコ

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ル・コルビュジエ休暇小屋続き。
奥のダークブルーの壁にある
ドアをあけてもらって、
隣の「元ヒトデ軒」の敷地にいきました。





そちら側は、元々のオーナーの息子さん一家の私有地で
撮影禁止。

もとレストランだった場所に足を踏み入れると、
こちらはアンティークショップのような
古い家具や調度品の匂いがしました。


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ル・コルビュジエ夫妻が通っていた当時の様子や、
晩年買っていたシェパードの写真が壁にかかり、
丸いテーブルには60年代風な柄のクロス食卓で、
椅子は、ジオ・ポンティの
「スーパーレジェーラ」の黒いフレームの
軽い椅子だったのが印象的でした。
(コルでもアイリーン・グレーでもなく)

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(お借りした画像です)

ここでも詳しい説明をきいて、
(ノドのカラカラ度も最高潮)
ゲストハウスの中まで見学しました。


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あのモデュロールの壁画がきいてます。

ゲストハウスはシングル用が9平方メートル、
タブルの部屋がその倍だったかな、
こちらも極小空間の機能性を実験しています。

どこもキノコのかたちをした
壁掛けフックが愛らしい。

でも、中に入った印象は正直いって、
眺めがいいから開放的とはいえ、
かなりカプセルホテルに近いかな〜???


敷地内にはアロエやサクランボなどの植栽がきれいで、
サクランボはちょうど美味しそうになっていました。
石ころを探して来たり、植物のチョイスも
ディテールへのこだわりが伝わってくる。

で、そのサクランボ。
ついコッソリ食べようかな?という強い誘惑にかられました。
他の見学者たちがいなかったら、ぱきっと手を伸ばしたかも。
あぶない、あぶない。


見学が終わると、大半の人たちは、
そこからさらに階段を降りたところにある
ビーチの海の家みたいなカフェにいってまったりしたり
泳いだりする雰囲気でしたが、
私たちは、もうお腹もすいてるし
階段を降りる気力もなく、とりあえず
駅に向かいました。

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向こうがイタリア、手前方向がモナコ、ニース。


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駅の構内で思わず撮った見学パンフレット。

小屋の前にいる晩年のコルと愛犬の写真が表紙ですが、
なんとコピーをホチキスでとめたもの。
一応世界中のル・コルビュジエ巡礼者たちが
ここを目指してきて、それなりの見学料
も払ってるわりにせこいかも。

「あ、XXXちゃん、英語版がきれちゃったから
コピーしといて〜!」

なんていうお役所の人たちの声が聞こえてきそうです!?


結局、最後にガイドのお姉さんが

「ここの井戸水は美味しいのよ・・・」

と教えてくれたところで
ちょっとだけ水を飲んで、
駅に入って来た電車に飛び乗り
モナコまで移動することにしました。



Cap Martinとモナコは歩いてもいけるぐらいなので、
電車にのっている時間は7分ぐらい。
料金も200円以下。


モナコは前にいったことがあり、
あまり良い印象はなかったのですが、
このときばかりは、
「あ〜〜都会だなあ〜」

と、ホッとしました。


モナコの駅はこんなかんじ。

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by nas-asa | 2010-07-24 18:21 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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