Sant Salvador
2011年 09月 09日
夏の思い出その2
8月末に1泊で、タラゴナの郊外、サンサルバドールとアル・ベンドレイ
にいってきました。
ところで、この土地とゆかりの人物は誰でしょう?
(・・・なんて、唐突な質問ですが。ヒントは音楽関係)
答えは、作曲家でチェロ奏者のPau Casals(パウ・カザルス)
上の写真は、彼が若いころ、お母さんと兄弟のために建てた別荘で、
今は、カザルス財団ミュージアムになっています。
9才から教会でオルガン奏者になり、23才から国際的な演奏家として
活躍していたので、親孝行も早かった?
お父さんは、いくら音楽が好きでも音楽で身を立てられるとは思わず、
お母さんの懇願により、11才からバルセロナの音楽学校に行かれたとか。
その後、お父さんは彼の活躍をみないうちに他界。
なにせ19世紀の話しなので、成人できたのは11人兄弟のうち4人だけだったり、
階級社会も今よりずっと顕著で、などなど、厳しいエピソードもいっぱいです。
こちらは、
カザルス財団のHP(注:チェロ演奏が流れます)
ミュージアムは、カザルスが子供ころから親しんだこの↓海岸に面して
建っています。
シッチェスの海岸を、静かにしたような佇まい。
日本でも、カザルスファンは多いので、
数々のドキュメンタリー番組が放映されたり、
書籍も多数発行されていますが、
個人的に今まで一番印象的だったのが、
15年前ぐらいに観た「NHKわが心の旅」かなあ。
画家の安野光雅さんが、カザルスゆかりの地を旅する番組。
「カザルスの海へ」というタイトル。
カザルスの大ファンだという安野さんのコメントや、
風景画が秀逸でした。
関連書籍がこちら。
小さな海辺の街なのに、世界中からカザルスファンが集まり、
毎年、カザルスゆかりの国際音楽祭が開催されるようです。
こちらの旗が、その音楽祭のお知らせポスターの1つ。
カザルスの似顔絵ロゴが、ちょっとシンプソン?
カザルスが建てた海辺の別荘は、とても上品で、
暑い8月でもバラが咲きほこっていました。
庭園部分は、公園として無料で解放されています。
ミュージアムに併設したカフェ。
昼食メニューも安く地元の人たちと
海水浴客で賑わっていました。
壁面に楽譜。きれいな庭がみえていい空間。
内部を見学したあと、あんまりにも暑くて
歩き気力がなかったので、ここでランチを食べました。
しかし、カフェは外部委託だそうで、
オーナーのセンスが悪いのか、
地元の海水浴客にあわせてるのか、
チャラチャラした中南米音楽がBGMが大音量で流れていて、
カザルスの余韻にひたりたい人たちには、厳しい雰囲気。
別にバッハや鳥の歌じゃなくてもいいんだけれど、
小さいことながら、残念だなあ〜。
トロピカルな花とバラがミックスしている庭園。
ミュージアム内部について話を戻すと・・・
ミュージアムの展示は、オーディオビジュアルがとても効果的で、
お父さんがへちま?のような果物をつかってつくってくれた
最初のチェロの他、教会のオルガン奏者で合唱団や音楽教師をしていた
お父さんと子供のころに書いた楽譜(ものすごい立派)に始まり、
国連の映像まで、見所満載です。
圧巻は、彼のチェロが飾ってあるサロン(応接間)。
コンサートホールのようなかなり広い部屋の椅子に座って、
等身大に映し出された、バッハを演奏するカザルスの映像が楽しめます。
たしか、これだったかな?
実際にそこで本人が演奏していた空間で観ると、感無量ですね。
あの部屋で、もっといろんな演奏を聴きたかった!
その他、年代順にいろんな資料が展示されているのですが、
国連の他、ホワイトハウスでの演奏会の写真が良かったなあ。
ケネディ夫妻や大勢のゲストの前で演奏したカザルスが、
拍手に答えてお辞儀している後ろ姿。
すごい瞬間の、とても素晴らしい写真でした。
シッチェスやタラゴナに行くことはあっても、
サンサルバドールは、いつも通過してたので、
やっといけて良かった。
この日は、せっかくなので、サンサルバドールから
8キロ内陸に入ったEl Vedrell(アルベンドレイ)に泊まりました。
アルベンドレイには、カザルスの生家の他、
ゆかりの教会、墓地があります。
(つづく)
8月末に1泊で、タラゴナの郊外、サンサルバドールとアル・ベンドレイ
にいってきました。
ところで、この土地とゆかりの人物は誰でしょう?
(・・・なんて、唐突な質問ですが。ヒントは音楽関係)
答えは、作曲家でチェロ奏者のPau Casals(パウ・カザルス)
上の写真は、彼が若いころ、お母さんと兄弟のために建てた別荘で、
今は、カザルス財団ミュージアムになっています。
9才から教会でオルガン奏者になり、23才から国際的な演奏家として
活躍していたので、親孝行も早かった?
お父さんは、いくら音楽が好きでも音楽で身を立てられるとは思わず、
お母さんの懇願により、11才からバルセロナの音楽学校に行かれたとか。
その後、お父さんは彼の活躍をみないうちに他界。
なにせ19世紀の話しなので、成人できたのは11人兄弟のうち4人だけだったり、
階級社会も今よりずっと顕著で、などなど、厳しいエピソードもいっぱいです。
こちらは、
カザルス財団のHP(注:チェロ演奏が流れます)
ミュージアムは、カザルスが子供ころから親しんだこの↓海岸に面して
建っています。
シッチェスの海岸を、静かにしたような佇まい。
日本でも、カザルスファンは多いので、
数々のドキュメンタリー番組が放映されたり、
書籍も多数発行されていますが、
個人的に今まで一番印象的だったのが、
15年前ぐらいに観た「NHKわが心の旅」かなあ。
画家の安野光雅さんが、カザルスゆかりの地を旅する番組。
「カザルスの海へ」というタイトル。
カザルスの大ファンだという安野さんのコメントや、
風景画が秀逸でした。
関連書籍がこちら。
小さな海辺の街なのに、世界中からカザルスファンが集まり、
毎年、カザルスゆかりの国際音楽祭が開催されるようです。
こちらの旗が、その音楽祭のお知らせポスターの1つ。
カザルスの似顔絵ロゴが、ちょっとシンプソン?
カザルスが建てた海辺の別荘は、とても上品で、
暑い8月でもバラが咲きほこっていました。
庭園部分は、公園として無料で解放されています。
ミュージアムに併設したカフェ。
昼食メニューも安く地元の人たちと
海水浴客で賑わっていました。
壁面に楽譜。きれいな庭がみえていい空間。
内部を見学したあと、あんまりにも暑くて
歩き気力がなかったので、ここでランチを食べました。
しかし、カフェは外部委託だそうで、
オーナーのセンスが悪いのか、
地元の海水浴客にあわせてるのか、
チャラチャラした中南米音楽がBGMが大音量で流れていて、
カザルスの余韻にひたりたい人たちには、厳しい雰囲気。
別にバッハや鳥の歌じゃなくてもいいんだけれど、
小さいことながら、残念だなあ〜。
トロピカルな花とバラがミックスしている庭園。
ミュージアム内部について話を戻すと・・・
ミュージアムの展示は、オーディオビジュアルがとても効果的で、
お父さんがへちま?のような果物をつかってつくってくれた
最初のチェロの他、教会のオルガン奏者で合唱団や音楽教師をしていた
お父さんと子供のころに書いた楽譜(ものすごい立派)に始まり、
国連の映像まで、見所満載です。
圧巻は、彼のチェロが飾ってあるサロン(応接間)。
コンサートホールのようなかなり広い部屋の椅子に座って、
等身大に映し出された、バッハを演奏するカザルスの映像が楽しめます。
たしか、これだったかな?
実際にそこで本人が演奏していた空間で観ると、感無量ですね。
あの部屋で、もっといろんな演奏を聴きたかった!
その他、年代順にいろんな資料が展示されているのですが、
国連の他、ホワイトハウスでの演奏会の写真が良かったなあ。
ケネディ夫妻や大勢のゲストの前で演奏したカザルスが、
拍手に答えてお辞儀している後ろ姿。
すごい瞬間の、とても素晴らしい写真でした。
シッチェスやタラゴナに行くことはあっても、
サンサルバドールは、いつも通過してたので、
やっといけて良かった。
この日は、せっかくなので、サンサルバドールから
8キロ内陸に入ったEl Vedrell(アルベンドレイ)に泊まりました。
アルベンドレイには、カザルスの生家の他、
ゆかりの教会、墓地があります。
(つづく)
by nas-asa
| 2011-09-09 20:52
| カタルーニヤ