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Paris 2013 No.3

ヴォージュ広場、ティンゲリー、サンジェルマン

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パリ旅行完結編。
(1泊2日なのに、予想以上に色んなところに行けました)

写真は、ポンピドーセンター付近。
ジャン・ティンゲリーと奥さんのニキ・ド・サンフィルによる
「自動人形の噴水(1982年)」

初めて見た20年以上前と、まったく変わってなくて嬉しい!
キネティックアート(動く彫刻)って、けっこう好きです。



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ポンピドーに行く前は、パリで一番古い公園とよばれる
ヴォージュ広場で、まったりとクレープを食べたり、
けっこう悪趣味すぎてビックリな、ヴィクトル・ユーゴの家
を見学したり・・・。
彼は、その家で「レ・ミゼラブル」を書いたそうです。

どう悪趣味か?っていうと、
蛾みたいな蝶と花の模様の壁紙(天井まで同じ)
で、床は全然マッチしてない濃い柄のカーペットの食堂、その隣のリビングは
エルコルテ(スペインの大衆的なデパート)が、昔やってたような、
間違った「シノワズリー/中国趣味」な部屋・・・。

ユーゴさんのお父さんは、軍人でナポレオンがマドリードに侵攻し、
占領したあと、マドリードに駐屯した将軍みたいで、そういう肖像画も多数。

欧州や中国、インドで、かなりたくさんヘビーなインテリアをみましたが、
動物の剥製なしに、あそこまで悪趣味な部屋ってめずらしい。
そういう意味で、一見の価値ありです。


とはいえ、外のヴォージュ広場は、もと王宮があった場所で、
普通の広場になった今も、エレガントな雰囲気が漂っています。


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フランスは、クロワッサン、ワイン、ケーキ、
それから、ファッションブランドのイメージが強く、
勝手にソフトな印象がありますが、実はものすごい軍事大国。

ナポレオンが眠る「アンヴァリッド」の付近のちょっと豪華なカフェにいったら、
なんと、内装に武器が!大砲が壁に立てかけてあり、照明には大砲のタマ。
偽物だろうけれど、よくわからない趣味でした。

う〜む。借景で窓の外には、大砲がいっぱいならんでるのに、
まだ足りなかったのでしょうか!?

軍事力とか軍人に対して、
かなりアレルギーがありそうなバルセロナではありえない発想。
とっても不思議なセンスです。



この後は、また気を取り直し?
世界最古のデパート、「ル・ボンマルシェ」に向かって、
その近所のビストロで昼食をとって
サンジェルマン・デプレ教会の近所の、カフェ・ボナパルトへ。

友達2人は、雨のなか、サンジェルマンの散策にいきました。

このカフェには、20年間から何度も家族や色んな人たちと来て
たくさん思い出があるので、彼女達を待っているあいだ、
急に昔の自分と繋がってしまいました。

その建物に、あのサルトルさんが住んでいたそうです。


だんだん希少価値になってる、プロの仕事をするギャルソンの人たちの
動きをみているのも楽しい。彼らの所作や働きぶりは、街の一部、
いや、立派な文化遺産でしょう。

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まだ雨が降っていましたが、日本へ帰る友達とお別れし、
私たちだけ、古本店やしぶい店がたくさん並ぶ
リュクサンブール公園の近くへ。

映画の古書がたくさんある店をひやかしてから、
大好きな公園の中に入りました。

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公園内では、さっきまでテニスをしていた男性たちが
木陰で雨宿りをしていたり、映画のワンシーンみたいです。


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やっぱり、ここは、ジェーン・バーキンに会えそうな公園!!

いつか、天気の良い日に、小さな帆船をレンタルして
池にうかべてみたいです。

色々、腑に落ちないところもたくさんあるパリだけれど、
やっぱり、時々、戻りたくなります。
by nas-asa | 2013-06-13 02:51 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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