Porta Fira Towers

見本市会場「ポルタ・フィラ・タワーズ」



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この2つのビルは、
日本が世界に誇る建築家、伊藤豊雄氏設計のツインタワー。

バルセロナから空港へ行く途中のFira Granviaという
見本市会場の入り口に、すくっとそびえたっています。



11月19日から3日間、ここで開催されたeibtmという
国際会議や団体ツアーなどを取り扱うプロ向けの見本市で
アルバイトさせていただきました。


日本ブースのお手伝いで、使った言語の9割が英語。

長年、欧州に住んでいるので、
ある特定の企業やプロジェクトのPRのお手伝いをしたことがありますが、
思えば、日本そのもののPRにかかわるのは初めての経験。
なかなか、良い刺激になりました。


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こちらが、見本市への入り口。やはり、伊東さんの設計です。

(隣にnucloというレストランがあって、
世界でも珍しく、レストランの内装も伊東事務所が担当)


同時期に隣の会場では、「スマートシティ」という
未来の都市づくりに関連した見本市が開催され、
日本からも建築業界、自動車業界、お役所の方たちが参加されたり
視察にいらしていたようです。


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上の通路から見た見本市の雰囲気。
都市や国単位のブースが中心で、日本の並びは韓国。

K popのライブや、韓国料理だけをまとめた英語の小冊子の他、
やっぱり派手でしたね〜。香港のブースも際立ってました。

写真は撮っていませんが、パビリオンの中央に、
どーんとカタルーニャとバルセロナのブースがそれぞれあって、
カタルーニャのほうはログキャピンをモダンにしたような?
木をふんだんにつかったブースで、なかなかセンスが良かったです。


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日本ブースは、シンプルかつエコロジカルな印象。


日本政府観光局が主催で、ホテルや旅行代理店、東京、沖縄、大阪の
コンベンションビューローなど、
12の企業&団体が参加し、それぞれ、商談をもっていました。


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障子を思わせる、白いランプ。


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特別にデザインされたはっぴ。これは、Ayaさんの後ろ姿。
私も着用しましたが、もしかして生まれて初めて着たような。


沖縄の方たちは、きれいな紅型の着物を着たり、
お茶の先生のA子さんも毎日、きちんとした和装でがんばっていました。

終了後、沖縄の星の砂入りのキーホルダーやグッズをいただいて、
なんだか、かつてないほど、沖縄にいってみたくなりました!


はっぴを着るなんて、はじめはかなり恥ずかしいな〜と思ったら、
他のブースも民族衣装や、派手な服装の方たちが満載で、
ドイツのブースの方は、地下鉄にのって、ホテルからチロリアンで
会場にみえていたり(あの吊りの半ズボンですよ)もちろん、
スコットランドのスカートの男性も・・・。

まあ、特別な雰囲気で盛り上がっていました。

見本市って、数日だけの、どこかエフェメラルなかんじが
年に一度のお祭りみたいなので、そういう盛り上がりが大好きな人には、
とても面白い仕事なのでは?と思います。

私は、ふだん家で仕事したり、めったに大勢の人にまとまって会うことがないので
(友達や親族は別として)まさに、「日常生活の刺激」になった数日間でした。


あと、旅行代理店のオーナー風なマダムから、

「今、日本はまだまだたいへんな状況だと思うけれど、
私たちはず〜っと応援するからね」

と言っていただき、なんだかうるっときました。


実際、欧州各地の他、インド、ブラジル、コロンビア、中国、等
遠くの方たちがわざわざこの見本市に参加していて、
日本で国際会議を開いたり、
団体ツアーを企画したいという人たちが、
世界中にたくさんいるのが肌で感じられただけでも、
月並みな表現ですが、久々に元気をもらえました。

あれだけ毎日、福島の汚染水のことなどが報道されているはず・・・
という状況なので。


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これは、伊東さんの赤いタワー(ポルタフィラホテル)
の1階の廊下。奥に、よく見えませんが、
伊東さんのスケッチが大きく壁画風になっています。


隣の見本市「スマートシティ」にみえた建築関係の方たちは別として、
観光系の日本の方々のあいだでは、FIRAが日本人の建築家が手がけたことを
知らない人たちも多かったようで、ちょっと寂しいです。


それって、こちらで少しでも暮らしてみればわかりますが、
欧州で熾烈なコンペに勝ち進み、
その後、建築家人口がものすごく多いバルセロナのようなところで
こんな大規模なプロジェクトを何年もかけて実現させるのは、
心から大変なことなので。



昔、東京で社会人をしていたころ、
磯崎新さん、伊東豊雄さん(他に八束はじめさん、多木浩二さん)が
顧問の建築企画事務所で働いていた時期があるので、
この夏は、磯崎さんのサンジョルディ室内競技場で世界水泳を観戦し、
秋には、伊東さんのFIRAに数日通うことができて、
両者が、バルセロナの大事な「顔」になっていることに、
不思議なご縁を感じて、なんとなく感慨に耽ってしまいました。


好き嫌いは別として、この2人の建築家の活躍は、
バルセロナでの日本のイメージの向上にも、
大きく貢献していると思います。
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by nas-asa | 2013-11-26 20:58 | カタルーニヤ | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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