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Sant Jordi

3年ぶり。


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4/23は、カタルーニャの守護聖人「聖ジョルディ」の日。
聖人ジョルディさんが、ドラゴンを退治した伝説がベースになっていて、
そのときドラゴンが流した血を象徴するのが、赤いバラの花びら。

それがいつのまにか、サン・ジョルディは、
男性には本、女性には赤いバラを交換する日になり、
街中にバラと本の市が立って、とってもきれい!

世界中から、わざわざこの日にバルセロナに来る観光客も多い。
ただし、都心部はものすごい人出(市庁舎の中なども特別公開されるし)

上は、うちの近所のイタリア人(もとアパレル関係)と、
カタルーニャ人カップルのお花屋さん。とってもセンスがいいです。
この日の商品は、全部赤いバラ!





通常、この日に街のスタンドで販売されるバラは、
透明プラスチックのシートでくるまれたものが主流ですが、
このお店では、古い楽譜のようなおしゃれな紙でくるんでいます。
(値段も倍ぐらい高いけれど、大事な人へのプレゼントにいいかも)


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店先にも、こんな風に赤いバラの商品がならんでます。


近所のタマリータ公園では、

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赤じゃなくて、薄い黄色やピンクのバラが咲き始めました。


お花を買いに行く前に、スコーンが美味しい近所のカフェで
遅めの朝食(スコーンと紅茶)を食べていたら、お店の女の子が
赤いバラを一輪プレゼントしてくれました。
女性客にだけ配ってるようで、
「楽しいサン・ジョルディを!」
とのこと。笑顔が爽やかな女の子でした。

その前、男性にはオシャレなお店オリジナルの栞を配っていたり、
なんだか得した気分です。

一輪だけバラを飾る適当な花瓶がなかったので、
家にかえって、緑色のワインボトルに生けました。


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お花屋さんで購入したのは、ミニローズ。
オリジナルの透明な花瓶に入ってるのですが、本来、つるすようにデザインされていて、
ダンボールの輪っかをとるとたたない仕組み。

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ミニローズが枯れたら、他の何かをいれて再利用したいけれど、
どこにつりさげようかな。


考えてみると、ここ2年はだいたい4月に里帰りしていたので、
サン・ジョルディの日にバルセロナにいたのは3年ぶりでした。

日本の桜の季節も素晴らしいけれど、
赤いバラで溢れるサン・ジョルディも捨てがたいです。


きれいな女の人が、嬉しそうにバラの花束を持って歩いてる姿はもちろん、
かなり高齢のおじいさんが、
焼きたてのパンと一緒に、奥さんに渡す赤いバラを購入して
家路をいそぐ様子も、映画のワンシーンみたいです。


お花屋さんでは、ステキな花束を注文している
おしゃれなおじさんもチラホラ。
どんな人にどうやって渡すのかな?と考えると、
微笑ましい気持ちになります。



バラというと、なんとなく5月以降なイメージがあったけれど、
カタルーニャの聖地、モンセラット修道院の黒いマリアさまは、
「4月のバラ・・・」と歌われているので、
昔から4月に咲きはじめるバラが、大事な風物詩の1つだったようです。
by nas-asa | 2014-04-29 16:50 | カタルーニヤ

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa