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Antoni Gaudi

久々のガウディ特集。


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家庭画報7月号、「ガウディ特集」で
コーディネーターとして協力させていただきました。


撮影は、私たちがドイツの版元のために、
アジアのデザインを紹介する書籍を編集したとき、たいへんお世話になった
淺川敏さん

ライターは武蔵野美大で日本のインテリア史の教鞭をとる
デザインジャーナリストの鈴木紀慶さん
担当編集者の秋元さんと彼らは長年のおつきあい。





ガウディの有名な建築作品、最近まで公開されていなかった個人邸など
幅広く撮影して、ひとつひとつが撮りごたえタップリで、
まったく自由時間なしの日程でしたが、天気には恵まれました。

みなさん気心が知れたメンバーで、私も共通の知人が多いせいか、
浅川さん以外は、初対面にもかかわらず、なんだか古くからのお知り合いのようで
タパスと美味しいお酒をたくさん堪能させていただきました。

家庭画報さんは、長い歴史のある雑誌ですが、
最近は、通常版、豪華版、ミニサイズ版と3種類のサイズの他、
電子ブックバージョンも販売されているようで、
出版過渡期のいま、色々工夫されています。



ガウディ特集は、浅川さんの写真(ふだんはアジアの建築の写真をたくさん
撮影されています)に、とても迫力があるので、
「実際に足を運んでみたい!」
と思ってくださる方が増えるといいなあと思います。


バルセロナに長年住んでいると、
どうしても、有名なガウディ以外のバルセロナをもっと知っていただきたい!
という気持ちになるのですが、それでも、日本の一般誌、特に女性誌で
建築をテーマにした特集が組まれるのは、近年とても稀だそうですので、
貴重なページになったのでは?


紙面には入りきりませんでしたが、カタルーニャの聖地、モンセラットに
撮影にいったとき、浅川さんが「なんか万里の長城みたい」とつぶやかれたり、
こちらのデザイン系のショップで、アイ・ウェイウェイの書籍が平積みになってるのを
一緒に見たりして、なんというか、洋の東西を超えて、
「世界は繋がっている」ことを再認識。


そういえば、北京でアイ・ウェイウエイさんや、彼の親友の张永和さん等に
おめにかかれたのも、もとはといえば、浅川さんのおかげです。

共通の人間関係も、ますます、国境を超えて複雑に繋がって面白い!





よく欧州の人たちは、「空間は人を育てる」といいます。


非日常的というか異次元的にすごい空間はもちろん、
自分好みの良質な空間に気軽に触れるのは、
どこかで深層心理に影響したり、心の栄養になるので、
建築は難しい(日本ではなぜかバリアーがありますよね?)と決めつけず
日本の建築、デザイン業界じゃない方たちも、
ぜひ面白い空間をたくさん体験していただきたいです。


当地では、ガウディの同時代の建築家たちも個性的ですし、
その他、ガウディが参考にしたロマネスク、ゴシックなどの空間にも
いいところがたくさん残っていると思います。



ここのところ、急激に蒸し暑くて、引きこもり気味だったのですが、
色々建築のことを思い出して書いていたら、
面白い場所に出かけたい気分になってきました!


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上は、世界遺産「サンパウ病院」から見たサグラダファミリア教会。
by nas-asa | 2014-06-16 17:27 | 執筆記事/コーディネート

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa