Daido Moriyama

森山大道さんトークショー


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梅の季節になりました。

1月中旬、渋谷の東急文化村のそばで写真家の森山大道さんと
作家(写真家?)の大竹さんとのトークショーがあったので
いってきました。

森山さんは、大阪出身ですが、東京に暮らし始めてから50年、
ほぼ毎日のように路上の写真を撮っている方です。







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大阪出身なのに、なぜ東京なのかという質問に、
街のサイズが、大阪はなぜか「作り物というかセットのよう」
なのにたいして、東京の特に新宿は彼にとってリアルな都市だとか。

森山さんは、アラーキーとおなじぐらいな巨匠といっていい方ですが、
話し振りはとっても気さくで、
お酒を一緒に飲んだら楽しそうで(こちらは緊張するだろうけれど)
楽しい2時間でした。

写真好きな人たちがギッシリ地下空間にあつまり、空気が薄かった(笑)


その大竹昭子さんは、
執筆活動の他、あちこちで精力的に対談やイベントも企画されているようです。


森山さんの話にもどると、彼はほぼ毎日東京のどこかを撮影しているわけですが、
移動手段は、普通の路線バスだそうで、気になる風景に出会うと迷わずボタンをおして
下車し、散策するとか。

「浅草は東京の中でも特異な場所だから、絶対に地下鉄で行ってはいけない。
もし行くならバスか、あるいは上野から徒歩だね」

とか、

「子供のころから新聞の一面に掲載された写真の絵柄はだいたい覚えている」

とか、

「暗室がない狭いアパートにいたときも、暗くなってしまえば
どんな部屋でも暗室になる!」

とか、

「子供のころ、親戚の家のあった大田区の沼部に遊びにきたとき、
目蒲線(今は多摩川線)から見た景色は、焼け野原でしたよ」

とか、印象的なコメントが多かったです。


私も昔お世話になっていた、評論家の多木浩二さんとも親しく
彼のお話(すごく優しい方だった、うんぬん)もちょっと出ましたが、
もっと多木さんのことも伺ってみたいです。


わかったことは、路線バスも乗り方次第で使えるし、楽しくなる.....
ということだけでなく、東京は、それだけ長いあいだ撮り続けても
まだまだ変化したり、いってない場所もたくさんあるほど、
広い街なんだなということですね。

森山さんは、いくら気さくでも、やっぱり天才的な才能があるわけで、
彼と同じようにしたからといって、いい写真が撮れたりしないのだけれど、
何か東京を楽しむスピリットなどは伝わってきました。


「あ〜カメラがあって良かった。カメラがなかったら、こんなに用事もない場所を
たくさん歩いたりしなかったものね」

と笑っておっしゃっていたのが、すごく印象的でした。


私たちも、せっかく東京にいるので、
これからますます、東京を楽しむ達人たちと遭遇して、
自分なりの東京を発見していきたいです。


下記は、トークショーがあった地下のBarからあがってきたときの
渋谷の街角。

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by nas-asa | 2015-02-15 12:24 | 芸術 | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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