Silence

構想から28年! もうダメなのか?と思った時期もありましたが、
奇跡的に完成して本当に良かった!!


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遠藤周作の代表作の1つ「沈黙」がやっと映画化されました。







マーテイン・スコセッシ監督は「タクシードライバー」をはじめ、つい最近の
ジョージ・ハリソンのドキュメンタリー映画も素晴らしく、アメリカ人とはいえ、
きっとだいじょうぶなはず.....と安心して期待して待っていましたが、
内容が内容で非常に重いし、拷問シーンなどがつらそうで、つい劇場に行くのが後回しになり、
やっとDVDで鑑賞しました。 



遠藤周作さんと生前親交があった友人たちや、小説のファンの人たちは公開してすぐに観に行かれたようで
皆さん、
「江戸時代の農民や下級武士が英語を話す(本当はポルトガル語という設定)
のが不自然だ」

とか、予算の関係で台湾で撮影されているので、海の色その他が長崎近辺と違う....うんぬん
と、色々突っ込みがありつつ、結論としては
「とても良い作品になって、小説と映画は別物で、原作を嫁に出したから
小説世界と違っても仕方がない、と仰ってい遠藤先生本人が観てもニヤリと笑って満足したはず」
とのこと。


というわけで、イエズス会が身近な南蛮人(Nasple)と一緒に鑑賞。
彼いわく、

「主役の若いアメリカ人俳優たちや、ベテランのアイルランド人、リーアム・ニーソンなどは
アメリカ英語ではなく、ポルトガル人が英語を話しているようなアクセントで話している。
ちょっと日本の歴史などの予備知識が必要とはいえ、とても真摯で挑戦的な作品で
ずしりと考えさせられる」とのこと。

結果的に、遠藤周作の原作うんぬんというより、小説を通して著者が本当に伝えたかったことを
スコセッシ監督が自分なりに長い年月をかけて咀嚼し、新たに再構築した映画化したというか、
東洋と西洋の深層心理的な交流、あるいは、二人の一流クリエイターの魂の交流が実を結んだような
非常に良い作品です!!!!

原作を読んだことがある人もない人もおすすめ。

一緒かかって考えていかなくてはいけないこと、いきたいことがたくさん詰まっていました。

フェレイラ神父を演じたリーアム・ニーソン、スパイダーマンで有名になった
アンドリュー・ガーフィールド等のハリウッドスターたちに負けないぐらい、
日本人俳優の方々もがんばっていました。特にイッセイ・オガタと塚本 晋也監督。
浅野忠信も良かった!

ほんと、これからず〜っと
遠藤周作さんとスコセッシ監督に感謝して、生きていこうと思います。


それにしても、
観た人たちと色々語り合いたくなる映画や文学って、とても大事ですね!


イエズス会もの(そんなグループがあるかどうかはわかりません)では、
1987年に公開された、イギリスのローランド・ジョフィ監督の「ミッション」
も素晴らしいです。主演は、ジェレミー・アイアンズとロバート・デニーロ

モリコーネ♪によるテーマ音楽も超美しいです。


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by nas-asa | 2017-08-06 18:56 | 映画・音楽 | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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