アントニ・ムンタダス 受賞


スペインの全国紙El Paisを見ていたら、嬉しいニュースを発見。
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Photo (C) JOAN GUERRERO

ミラルダとも親しい、バルセロナ出身のアーティスト、ムンタダスが、スペイン政府からの本年度のPremio Nacional de Artes Plásticas 2005を受賞。ムンタダスの日本で1997年に開催された展覧会「枠組みの間で」(Between the Frames) のキューレーターで、昨年、ミラルダ氏のちょうど1年前に、東京の日仏学院でのムンタダス講演会を企画した、関ひろ子さんに早速連絡しました。記事のタイトルは、Muntadas, el artista que 'traduce' el mundo




ムンタダスは、70年代にミラルダと同時期にNYへと移住。世界を代表するメディアアーティストの草分け/重鎮として有名ですが、日本では、何故かスペイン大使館の文化部でさえ誰も知らなくて、講演会の企画/運営も大変だったとか。もう少し日本でも知られていい人だと思います。

フランコ時代末期のブランコ批判や、その後でもスペイン当局のメディアの検閲などについての作品も発表しているので、あまりスペインの保守層に受ける作家ではないかもしれません。
(スペインは...というより、欧州は背景が色々複雑なんですよねえ〜。)
結局、日仏でフランス語で講演。とはいえ、今年は、ベネツィア・ビエンナーレに、スペイン館代表として参加したり、だんだんスペイン当局も認める存在になりつつあるようです。MITやパリ大学で教えたり、本当に国際的で、英語、フランス語はもちろん、マルチリンガルな方です。
メディア、建築、翻訳、言説、アートにおける政治的無意識などについての作品が多い…というと、どこか固くて難しそうですが、カタルニヤ人ならではの乾いたユーモア感覚(一見とてもまじめそうな顔をして、面白いことをぽろっと言ったりする)と、穏やかな人柄も魅力です。なかなかユニークな人が多いカタルニヤですが、彼やミラルダほど、国際感覚にあふれた作家は希有なので、いつか近いうちにゆっくりインタビューさせていただきたいと思っています。
こういう人に美術の授業を習える学生は幸せそうです。(もちろん厳しいとは思うけど)

写真は、ビエンナーレの際のスペイン館、公式オープニング・セレモニーのムンタダス(水色のジャケット)
☆ビエンナーレのことは、またゆっくり。(後回しばっかりですね。)

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Commented by PineWood at 2015-07-29 08:27 x
昨日、ムンタダス氏の講義を聴いた。ポスターで見た風貌はサングラスをしていて、ポーランドの映画監督を一見、連想させる。学生たちの質疑応答で手が上がらないのを見るとすかさず(10分間でも待ちますから退屈な時間を一緒に過ごしましょう)とブラック・ジョークを飛ばす。講義の冒頭でも(こんなにゆっくりスピーチすると薬でもやっているんじゃないかと思われかねませんがー)と講義室を和ませた。授業のラストはジャン・リュック・ゴダール監督の映画(アルファビル)からのフッテージ作品だった。
by nas-asa | 2005-11-20 21:10 | カタルーニヤ | Trackback | Comments(1)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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