人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Paris 2007 - 7


パリ最古の広場

Paris 2007 - 7_a0059032_2152624.jpg


ルイ13世の銅像が真ん中にあるボージュ広場
今回泊まったホテルの近所で、とっても気にいってしまいました。

同広場は、17世紀にルイ13世の結婚式を祝うために造られたとか。

もともと宮廷の敷地の一部で、庶民はまったく入れない高貴な空間
だったのが、フランス革命後、市民に開放されたそうで、
重要な歴史の舞台になった場所。




ルイ13世(1601-1643)は、調べたところ、1610年即位。
9才で王様になり、ブルボン朝の絶対王政の
基礎を確立したそうです。
ちなみに、今のスペイン国王は、ブルボン王朝の
末裔、つまり彼の子孫です。
複雑な歴史の流れを感じます。

欧州にくると、物語の中のように思えた世界史が、
ぐっと身近になるのが面白いですね。

パリは、いつも心のどこかにひっかかる都市で、大好きなんですが、
実は今まで一度も住んでみたいなあ、と心の底から
思ったことはありませんでした。
フランス語が難しそう(特に発音が...)というのもあるし、
冬の寒さと暗さ....とか色々。

でも、今回、マレ地区とボージュ広場をあちこち歩き回って、
特にこの広場には朝昼晩とお茶やお酒を飲みにいったせいか、
こんなところに暮らしてみたいなあと、初めて思いました。

ボージュ広場は、ビクトル・ユゴーの家があったり、ピカソ美術館なども
近いということだけじゃなく、中世の雅やかな雰囲気と、庶民的な商店街や
スーパーなどもたくさん並ぶ通りとの、新旧のミックスがいいかんじな上、
映画館や劇場などの繁華街も隣り合わせで、暮らしやすそうでした。

お世話になっている、このご近所の17世紀の建物にお住まいの
建築誌編集者Kさんによると、
パリ住民の間でも北マレ地区はとても人気があり、
なぜかゲイが多いそうです(笑)
適当に刺激があって暮らしやすいんでしょうね。

でも、現地で不動産エージェントのショーウインドーの広告を見たら、
ボージュ広場の物件は2億円からでした。(深ーい溜息)
賃貸も高そう。
また、ゆっくり滞在しにくることにします。

Paris 2007 - 7_a0059032_2121924.jpg


朝の同広場には、
犬の散歩をさせる人たちや、
お母さん、おばあさんと遊びにくる子供達の姿が。
都会の真ん中に、こういうポッカリあいた空間
(しかも、石畳の広場だったり、花壇や芝生など
土がたくさんだったり、と多彩)があるのは
欧州の都市のいいところです。




そういえば、パリの街角のゴミ箱は、
最近、ぜんぶ半透明のプラチックの袋がかかってるだけなんですね。
テロ対策? でも、最近は爆弾も色々あるから、あんまり意味がないような。
収集処理が楽だからでしょうか。

Paris 2007 - 7_a0059032_2121547.jpg


広場の真ん中には、とってもエレガントな砂場がありました。
いいですねー。こんな場所にある砂場で遊べる子どもたち。
(私の影も写ってます)

ちょうど、雨と曇り模様が続いた日の後で、
お日様、ボカボカで気持ちが良かったです。


Paris 2007 - 7_a0059032_20534779.jpg



そのあと、回廊部分にあるカフェで、
とってもリラックスして、いい気分でコーヒーを飲んでいたら、
空高くから、鳥のフンが落ちてきました。
私のウールのジャケットを直撃。

久々の晴れ間で、鳥も気持ちがよかったんでしょうか。

欧州では、犬のフンを踏んだり、鳥からかけられると、
運がつくからラッキーだよ、と日本語のダジャレじゃないのに、
よくいうんですが、単なるなぐさめなような(笑)
まあ、 頭じゃなくてよかった。

Paris 2007 - 7_a0059032_21222270.jpg


付近のお店には、昔の雰囲気を再現した
ボージュ広場の模型が飾られていました。
今とあまり変わりませんね。
乗り物を馬車にして、昔の服装にすればすぐに中世が舞台の
映画撮影ができそうです。
三宅一生さんの欧州事務所もありました。

冬景色も含めて、1年中違った風情が楽しめそうな広場です。
by nas-asa | 2007-12-15 21:57 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa