Paris 2007 - 7
2007年 12月 15日
パリ最古の広場
ルイ13世の銅像が真ん中にあるボージュ広場
今回泊まったホテルの近所で、とっても気にいってしまいました。
同広場は、17世紀にルイ13世の結婚式を祝うために造られたとか。
もともと宮廷の敷地の一部で、庶民はまったく入れない高貴な空間
だったのが、フランス革命後、市民に開放されたそうで、
重要な歴史の舞台になった場所。
ルイ13世(1601-1643)は、調べたところ、1610年即位。
9才で王様になり、ブルボン朝の絶対王政の
基礎を確立したそうです。
ちなみに、今のスペイン国王は、ブルボン王朝の
末裔、つまり彼の子孫です。
複雑な歴史の流れを感じます。
欧州にくると、物語の中のように思えた世界史が、
ぐっと身近になるのが面白いですね。
パリは、いつも心のどこかにひっかかる都市で、大好きなんですが、
実は今まで一度も住んでみたいなあ、と心の底から
思ったことはありませんでした。
フランス語が難しそう(特に発音が...)というのもあるし、
冬の寒さと暗さ....とか色々。
でも、今回、マレ地区とボージュ広場をあちこち歩き回って、
特にこの広場には朝昼晩とお茶やお酒を飲みにいったせいか、
こんなところに暮らしてみたいなあと、初めて思いました。
ボージュ広場は、ビクトル・ユゴーの家があったり、ピカソ美術館なども
近いということだけじゃなく、中世の雅やかな雰囲気と、庶民的な商店街や
スーパーなどもたくさん並ぶ通りとの、新旧のミックスがいいかんじな上、
映画館や劇場などの繁華街も隣り合わせで、暮らしやすそうでした。
お世話になっている、このご近所の17世紀の建物にお住まいの
建築誌編集者Kさんによると、
パリ住民の間でも北マレ地区はとても人気があり、
なぜかゲイが多いそうです(笑)
適当に刺激があって暮らしやすいんでしょうね。
でも、現地で不動産エージェントのショーウインドーの広告を見たら、
ボージュ広場の物件は2億円からでした。(深ーい溜息)
賃貸も高そう。
また、ゆっくり滞在しにくることにします。
朝の同広場には、
犬の散歩をさせる人たちや、
お母さん、おばあさんと遊びにくる子供達の姿が。
都会の真ん中に、こういうポッカリあいた空間
(しかも、石畳の広場だったり、花壇や芝生など
土がたくさんだったり、と多彩)があるのは
欧州の都市のいいところです。
そういえば、パリの街角のゴミ箱は、
最近、ぜんぶ半透明のプラチックの袋がかかってるだけなんですね。
テロ対策? でも、最近は爆弾も色々あるから、あんまり意味がないような。
収集処理が楽だからでしょうか。
広場の真ん中には、とってもエレガントな砂場がありました。
いいですねー。こんな場所にある砂場で遊べる子どもたち。
(私の影も写ってます)
ちょうど、雨と曇り模様が続いた日の後で、
お日様、ボカボカで気持ちが良かったです。
そのあと、回廊部分にあるカフェで、
とってもリラックスして、いい気分でコーヒーを飲んでいたら、
空高くから、鳥のフンが落ちてきました。
私のウールのジャケットを直撃。
久々の晴れ間で、鳥も気持ちがよかったんでしょうか。
欧州では、犬のフンを踏んだり、鳥からかけられると、
運がつくからラッキーだよ、と日本語のダジャレじゃないのに、
よくいうんですが、単なるなぐさめなような(笑)
まあ、 頭じゃなくてよかった。
付近のお店には、昔の雰囲気を再現した
ボージュ広場の模型が飾られていました。
今とあまり変わりませんね。
乗り物を馬車にして、昔の服装にすればすぐに中世が舞台の
映画撮影ができそうです。
三宅一生さんの欧州事務所もありました。
冬景色も含めて、1年中違った風情が楽しめそうな広場です。
by nas-asa
| 2007-12-15 21:57
| 旅