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Invitación


そろそろ軽くタパスでも?

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セマナサンタ(イースターの連休)の直前、
ごぶさたしているカタルーニャ人の友人姉妹からこんな
ハガキが封書に入ってポストに届きました。
タパスとパン・コン・トマテ!
(トマトとオリープオイルが塗られた典型的なパン)



送り主は、カタルーニャ人のシルビーとアナベルという姉妹からで、
それぞれまったく別のかたちでファッション業界の仕事をしています。
シルビーは、旧市街に、エルデコ(仏)の記事でも
十分に掲載可能な、とても素敵なピソ(集合住宅)に一人暮らし。

別のお姉さんが建築家で、
昼間は広いリビングをアトリエにしてるようで、
カスティリオーニのアルコランプとミースのバルセロナチェアー等が似合う、
素敵な空間。

昔(特にロンドンで)よく日本の雑誌のために
「クリエイターのお住まい拝見」
といった記事の撮影で色んなお宅にいきましたが、
そんな記事にバッチリなお宅です。


デザイン協会FADと、某ファッションデザイナーの
プレスの仕事をしているシルビーは、
アフリカが大好きで、最近の夏休みのバカンスの行き先は
いつもアフリカ。
すでに、インド、中南米、中国などを回っています。

上のタパスのハガキは、どうもLomoで撮られたシリーズ。
バルセロナには、ロシア発のユニークなカメラ、Lomo
オフィシャルシャップがピカソ美術館の近くにあるので、
シルビーはよく通ってるみたいです。

おもちゃみたいにかわゆく、出来上がりもユニークで
アート系の人たちの心をくすぐるロモ。
私も実は中型カメラタイプなど欲しい商品が。
でも、いくらカメラが安くても、フィルムと現像代が高いから
手を出さないほうがいいかも(笑。自分に向けていってます。)
日本にもそのうちオフィシャルショップができるようです。


というわけで、あたりまえのメールや携帯の連絡じゃなくて
こういうハガキに手描き文というのは新鮮だったので、
わたしたちも、コーヒーの絵柄のハガキに
「じゃあ、そのあとコーヒーもね」
と書いた返事をだしました。
(いい中年が何をやってるんだか)

そういえば、ラカイシャ・フォーラムでアルコランプの写真をとって以来、
ずっとシルビーのピソや彼女のたちのことを思い出してところ。
一種のテレパシーかも。


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シルビーのお姉さんのアナベルは、小学生の男の子がいるお母さんで、
テキスタイルや糸の貿易の仕事をしています。
とても豪快で、一緒にいるだけで自然と周りを明るくさせる
ユーモアのセンス抜群な女性です。

アナベルは、仕事で、
パリのファッションデザイナーのアトリエにいったとき、
フランス人の取引先の人(ちょっとイジワル)が、
同僚たちにむかって
「みなさん、オリーブオイル文化圏の人がみえたわよ!」と
大声でいったとき、すかさず、
「それをいうなら、あなたたちはバター文化圏ね!」
と切り返し、ワーハハハと笑ったら、
そこにいたフランス人全員言い返せなくて
黙ったそうです。

私自身も含め、日本人はこういう切り返しが苦手ですよね。
外国人に、自分のことじゃなく日本の何かをけなされただけで、
些細なことでも、ついつい感情的になったり。
異文化の人たちとの切磋琢磨が必要なような。

でも、アナベルならどんな異文化での商談にも動じないで
楽しく勧められそうです。
(若いころから、ひとりで中南米諸国への出張も
何度もこなしてます)


日本各地は、そろそろお花見の季節ですね。
こちらも、あちこち百花繚乱できれいです。
東京での桜のお花見も懐かしいけれど、
かわりに大事な友人たちとエネルギー交換して、
しっかりパワーアップしなくては。


上の写真は、ガウディと同時代のカダファルクという建築家がつくった
「針の家」と、バルセロナのタクシー、アルメンドロ(アーモンドの木)の花。

「針の家」は一戸建てのように独立していて、いろんな角度から
眺められて楽しいです。
バルセロナは、中に入りたくなる建物が新旧たくさんあるところが
好きです。しかも、実際に入ったとき期待を裏切らない空間多数。





こちらは、3月29日土曜日の真夜中から
「サマータイム」に切り替わりました。
週末に切り替わって1日調整期間があるわけですが、
このサマータイム、本当にエコロジー的に効果があるのか、
ちょっと疑わしいと昨日のニュースでもいってました。
結局、意識的に節電するほうがいいような。
どうでしょうか?

冬時間にもどるときは、1時間ゆっくりできるけれど、
サマータイムになるときは、強引に早起きさせられてるようで
ストレスのほうが大きいのでは?という人も多く、
私も最初の1週間ぐらいはやっぱり眠いです。
by nas-asa | 2008-03-31 06:25 | 友人

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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