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Bananaz


赤裸々なバックステージ


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世界建築祭りWAFと文学祭りKosmopolisと
ほぼ同時に開催されていたのがIn-Editという「音楽ドキュメンタリー映画際」

あらゆるジャンルの音楽ドキュメンタリーが
56本まとめて上映されるイベントで、
見たい作品目白押し。
でも、体は1つしかないので、Bananazだけ見に行きました。



ほんとは、同じ会場で次に上映予定だった
「ニーナ・シモン」も続けて見たかったのに、売り切れ。
「パティ・スミス」や、若い世代には新鮮な
「ビートルズ・イン・USA」や「ギミーシェルター」も
上映されました。


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Bananazは、おなじみのデーモン・アルバーンによる
架空バンドGORILLAZの活動に密着したドキュメンタリー。

で、会場にはファンの方たちが。

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ゴリラの着ぐるみの人たち、見えますか?
ひとりは女性。秋とはいえ大雨で湿度の高い日だったので、
なんだか蒸れそう?だった。

このBananazは、今年のベルリン映画祭でも上映されたもの。

見た感想は期待を上回るほど「刺激的」でした。

ミュージシャンのバックステージを記録した映画は、
時々眼を背けたくなるほど強烈。

Bananazも例外ではなく、
デーモンがライブの直前に楽屋でもろに吐いている
ところや(それだけナーバス)、それをいつものことだし・・・
という感じで、クールに対応する周囲の反応もすごかった。

GORILLAZという、
アニメと合体した架空バンドという
試みは、デーモンの本来のバンド、
Blurより興行的に成功しているようですね。

でも、素のままのデーモンもできれば見たいので、
Blurのほうもがんばってもらいです。
(数年前の、バルセロナ公演@Razzmatazzはとてもよかったです)


あ、Bananazの映像のなかに、
いろんな有名人が出てくるんですけど、
亡くなったキューバの歌手イブライム・フェレールと
デーモンが仕事しているシーン(デーモンのフェレールさんにたいする
尊敬が伝わる真剣な眼差し)と、多摩川のそば、川崎側出身(うちは大田区側なので
かなり近所?)の日本人女性、羽鳥美保さんが異彩を放ってました。

彼女が叫ぶシーンでは、笑いと歓声が。


子供のころから、音楽映画好きなのに、
ちょうどIN-EDITのころ、なんだか精神的に疲れ気味で
今年はこれしか見れませんでした(後悔)
う〜来年はもっと見たい! 

こういう音楽ドキュメンタリー専門の
映画館があればいいのに、と思ったり。


いずれにしても、1年を通じて、
若い人たちが映画館にいくこと自体が楽しくなるイベント
(映画館離れを食い止める、といったらいいのか)
が、多彩に企画され、定着している点は、
バルセロナのいいところの1つではと思います。
by nas-asa | 2008-11-15 19:02 | 映画・音楽

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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