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Sevilla 2


戻りたい場所

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今日はバレンタインデーです。
といっても、こちらは一部のお菓子屋さん以外
全くもりあがっていません。
Happy Valentine's Dayというメールが来たと思ったら、
アメリカかどこかのバイアグラのDMでした。
いろんな解釈?がありますね。

ところで、セビリヤ旅行記がまだ途中だったので、
続けます。また行きたいなあ(しみじみ)

特にホテルは、久々のヒット!
ホント、今すぐ戻りたいです。





上の写真が、その泊まったホテルの外観で、
Hotel Las Casas de Juderia

名前のとおり、セビリヤのユダヤ人居住区の
15世紀か16世紀のお邸をいくつか繋げてつくったホテルです。


ネット予約のページはこちら



内部が、迷路みたいになっていて、
全部見きれなかったのですが、
いろんなパティオ(中庭)があって、発見の連続。


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典型的なアンダルシア風の噴水のあるパティオ。


部屋の内装は、全部違うという噂で、
壁にかかった古いセビリヤの風景や人々を描いた
モノクロのリトグラフのセンスも良く、
じっと眺めていたくなります。

バスルームもシャワー室とお風呂が別々にあり、
浴槽にはジャグジー機能付き。

季節外れのネット予約で、1泊80ユーロだったのに、
なんだか適度に豪華で感動しました。(朝食は別。でも、近所の
地元Barでの安いカフェコンレチェとトーストが美味しかった)


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こちらは(いきなりですが)フラメンコダンサー(バイラオーラ)
のアンヘレスさん。
ポーランドに公演にいって、ものすごく風邪をひいてるところ
がんばって撮影に協力していただきました。

彼女は、セビリヤ在住のKさんこと、志風さんのお友達で、
志風さん曰く、中堅とのことですが、すごく注目されるバイラオーラ
なような気がします。

大学で、クラッシック・バレーとコンテンポラリーダンスも
専攻し、バルセロナのMercat de les Florsにある
舞台芸術学院で客員教授をされていたとか。

フラメンコには疎い私たちですが、なんだか奥が深そう。

どんどん、若い世代はモダンに進化させているようで
衣裳も、いわゆる水玉、フリフリのドレスじゃなく
もっとシンプルでかっこいいものが主流になってるようです。

上の衣裳は、アンヘレスさんが持ってるなかで
特に派手(カラフル)なものを持って来ていただきました。
日本ではフラメンコ衣裳=派手ですよね。

彼女のことを後から調べたら、

こんなところに載ってました。Wikipediaのフラメンコの箇所(スペイン語)で、
パコ・デ・ルシアさんなどと並んでますよ!


志風さん、ありがとうございました!

でも、彼女も彼女のパートナーで音響担当の男性も
すごく落ち着いた、色んなジャンルの話題に豊富な人たちで、
一流の人たちほど、実はいばったところがなく、
かえって控えめということを、またまた実感してしまいました。


アンヘルスさんや地元の人たちも、このホテルの小道やパティオは
とってもきれい!と絶賛。

そうそう、同ホテルにはイギリス人のお客さんも多く、
ある日、フロントを通り過ぎたとき、
コリン・ファースにそっくりな方がチェックインしていました。
他人なら瓜二つ。
何が言いたいのかというと、派手な人より、
ああいう知的な(ファンなので勝手に)男性か、
大人の女性が似合う、隠れ家的なホテルでした。

フデリアをホデリアと間違うと大変なので(スペイン語が
わかる人にしか通用しない冗談ですけど)
このホテルの名前を発音するとき、一瞬緊張します。


他にも、セビリヤには超高級ホテルがたくさんあり、
私たちもアルフォンスXIIIに撮影にいきました。
こちらは、ビジネスの接待や結婚式やシンポジウムにぴったり。
インドのタージマハル・チェーンなどと似てるような。
広大で、パラドールも真っ青な規模です。

ゴルバチョフ、カストロから、ブラピ夫妻にマドンナが
泊まったスイートを見せてもらいましたが、
豪華だけど、正直、泊まりたい(はじめから私たちが泊まれる予算じゃないけど)
とは思わないかんじ。でも、案内してくれたプレス担当の男性が
すごくステキな人で、このホテルもなかなか、というかセビリヤの人って
優しいかも、と単純に思ってしまいました。

もちろん運が良かっただけかもしれません。

上のアルフォンソXIIIのディレクターは、
髪型がボブというのかアゴぐらいの長さで、
くるっとまとまっていて、
つまり、王冠が似合いそうな王子さまヘアスタイル。
(話し方は、元首相のフェリペ・ゴンサレスにそっくり)

日本から来ていた若いカメラウーマンのIさんは、
「王子様にしては、年いってるから王様との間かな」
と、一人でつぶやいてました(笑)

でも、基本的に王子様っぽいかんじ。
背が高くて白いタイツをはいても、芸人風に見えないはず!?



そんな彼が教えてくれた、レストランやBarもなかなかでしたー。



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↑こちらが、上のディレクター行きつけのお店。
闘牛場のすぐ向かいぐらいにあり、たぶん元有名な闘牛士が
はじめたお店なんでは?


Bodeguita A. Remero


セビリヤでは、超有名なボデガなようです。

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カウンター席だけ安めのタパスが食べられて、
テーブル(ずいぶん前に予約しないととれなさそうでした)席は、
ちゃんとした食事のみ。

でも、ピリピというベーコンのサンドイッチも絶品だったし、
白アスパラガスや、上のウニとイカスミも美味しくて、
タパスで十分。
写真のウニは、もう少し和風の味付けだと「より」嬉しいけれど、
すごい新鮮でした〜! 

セビリヤ旧市街には、他にも美味しい店が山ほどありそうです。


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こちらは、カテドラル付近のすご〜い渋いシェリーバル。




初日には、BarでFinito(シェリーのこと)ください、といって、
ウエィターさんたちに「だからどの銘柄?」ときかれたド素人の私たち。
帰るころには、スッカリお気に入りの銘柄を注文できるようになりました。


思えば、日本酒専門の居酒屋いって、ただ日本酒くださいといったような
ものだったな、と反省。

でも、旅にでないとわからないことって、山ほどあるような。



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セビリヤでおもしろかったのが、上の信号機。

赤でも青でも、あと残り何秒というカウントダウンが表示されます。
ちょっと宮島達男さんの作品みたいですね。


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ほんとの闘牛士は、ルックスも大事らしく、(私は流血が苦手なので
闘牛があんまり好きではないし、バルセロナでは
嫌いな人のほうが多いです)実際は息を飲むほど華がある人が主流。
といいつつ、こんな弱虫な闘牛士のイラストも
闘牛場の近所でみかけました。Barの宣伝ですね。

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白と黄色の闘牛場の付近。馬車の馬たちもストレスが少ないのか、
非常におとなしいです。アンダルシアは馬そのものも有名なので、
いつか乗馬ショーにもいってみたい。


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1月なのに、オレンジがたわわになっていた
セビリヤ市内。



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最後に、カテドラルで買った最近のスペイン風おみやげ。

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闘牛士が水玉になったデザイン。
漫画チックですか?


いわゆる「ドロップ」というかんじの、フルーツ飴。
懐かしい味で、仕事しながら舐めてはセビリヤを思い出してます。
by nas-asa | 2009-02-14 21:27 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa