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Atocha


マドリード→バルセロナ

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マドリードからは、昨年開通した高速鉄道AVEで
バルセロナに戻りました。
それまでは5時間かかってたところが、
直通だと2時間半。サラゴサ、レリダに停車しても3時間。


上は、アトーチャ駅の古い駅舎。植栽によって温室のような贅沢な
空間に生まれ変わっています。
ラファエル・モネオ氏の作品みんなが好きというわけじゃなくとも、
アトーチャ駅の改築はいいなあと思います。

出発までの時間、下のカフェでお茶を飲みました。



アトーチャ駅というと、同時多発テロの記憶がまだ鮮明。
今でもそのことを考えると、非常に辛い気持ちになります。
それでも、あのときのマドリード市民の冷静な対応は
すごかったなあと思います。(路線バスも通勤途中の乗用車も
救急車にのれない怪我人をどんどん病院に運んだり・・・)


AVEの乗り場はセキュリティーが飛行機並み。
手荷物検査を通って、エスカレーターでホームへと向かいます。


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セビリヤまでのAVEもそうですけれど、
RENFE(スペインの国鉄)は、
AVEが定刻より15分遅れたら乗車料金を半額、
30分以上なら全額返却すると約束していて、
それから17年、まだ返したことがほとんどないらしいです。
(スペインでは奇跡的?)
世界中から視察にくるらしい。

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バルセロナ/サンツ駅行きの標示。


ずっと乗りたかったので、嬉しかった。


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内部はこんなかんじ。映画も上映してるし、ビュッフェもあるので
2時間半はあっというま。

となりには、ゲイのカップルが座っていて、ずっと携帯で友達にアポ入れの
電話をしたり、そのあとは一台のiphoneで仲良く動画をみて
ケラケラ笑ったりと、大忙しでした。


考えてみれば、私は高度成長期の東京で、
新幹線とともに育ったので、
AVEにもひかれてしまうのかも。

子供のころ、電車(京浜東北線)の窓から、
新幹線が見えると、なんだかとても嬉しかった記憶があります。

日本の子供だったから、靴をぬいで座席に窓のほうにむかって
正座状態で座ってた時期もあったような(幼稚園のころ
そうしないと外が見えなかったので)


マドリードとバルセロナのようなスペインの
重要な都市間に、なぜ今まで高速鉄道がなかったかは、
ほんとに複雑な歴史背景があるということで・・・。

バスクはまだこれからなんですよねー。


下は、去年引退してしまった「ひかり号」のなつかしの写真。
(新聞で発見)

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日本ならではのくす玉がシブい!


だんご鼻では、早いスピードが出ないのは
わかってますけれど、
あのデザイン、愛嬌があってよかったなあ。
少し寂しいです。


変わって、昨年なくなって嬉しい物体はこちら↓

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独裁者フランコの銅像。
サンタンデールに立派なのがずっと残ってたんですね。
私も10年ぐらい前、この像の近所までいった覚えがあります。

テレビのニュースによると、まだ青年時代のフランコ像などは
どこか(地元)に残ってるようです。



バルセロナには、(フランコの像がないのは当然としても)
軍人の像自体が全くありません。
それも、この街のいいところの1つのような気がします。


電車で気軽にいかれるようになったマドリード。

近いうちにふらっと、日帰りでプラド美術館にでもいこうかな、
と考えているバルセロナ在住者も多いようです。
by nas-asa | 2009-02-19 01:59 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa