Toulouse
2012年 10月 01日
中世と未来
あっというまに9月が終わってしまいました。
なぜか他の30日で終わる月より、9月はより早く過ぎるような・・・。
(気のせい?)
やっと、今回で南仏旅行レポート最終回です。
上の写真は、トゥールーズ郊外にある「科学ミュージアム」
の庭園にあるロケット。
同市は、エアバス工場や、EUの宇宙開発センターもあるし、
大学都市としても有名で、
どこか、「フランスのシアトル?」みたいな空気が漂っています。
アルビとトゥールーズの間には、それこそ中世そのもののような街や、
夜になると閑散とした農村がたくさんあるので、
この街に入ってくるなり、ガラッと別世界に入った気分。
デパートや映画館、繁華街があって人が多いということだけじゃなく、
人種のるつぼ。そして、ただいろんな人種の人たちが別々に存在するというより、
若い人たちのグループが、アラブ系、黒人、白人、東洋人が混ざっていて
一緒に会食していたり、談笑しながら歩いていたり・・・。
そういう光景を見ると「あ〜21世紀の都会だなあ!」と思います。
ところで、写真の科学都市は、どこかレトロで60年代か70年代の雰囲気。
サンダーバード的な世界です。といっても、ロケット発射のアナウンスが
キャトル、トロワ、ドゥー、アンみたいにフランス語なんで
ちょっと調子が狂う(笑)フランスなんだからあたりまえなんですが。
こんな屋外展示は、ハッキリいって古くさいんじゃ?と思ってしまいましたが、
内部のミュージアムは最先端な情報なのでしょう。
私たちは、誰でもアクセスできるカフェ&レストランや庭園だけ利用したので
未確認です。
レストランの名前は、「宇宙飛行士カフェ」
ちょうど、アポロ11号のアームストロング船長が亡くなったばっかりだったので、
感慨深かったです。友達のお父さんで、月の石を研究しにアメリカに行っていた人
がいたことなどを思い出しました。
紙のランチョンマットには、宇宙飛行士たちの写真が!
食事自体は、特にわざわざ足を運ぶほど美味しいわけではないけれど、
広々とした庭園を見ながら、フランスの家族連れが観察できて面白い。
サンダーバードやアポロについて話しながら、
(自分たちの子供時代を思い出しつつ)ハンバーガーを食べました。
トゥールーズ市内では、こちらのロマネスクの大聖堂
(センセルナン教会)が有名です。
シンプルかつ荘厳な空気。
ロマネスクというと、こじんまりしたイメージ(山の上の不便な場所に
ひっそりと建っているものが大半で)がありますが、ここは
ゴシックに負けない位、大規模です。
でも、どこか控えめなかんじがいいんだなあ。
アルビのこってり感とちがって、こちらは現在も日々の祈りの場の雰囲気が漂い、
時々訪れたくなる空間。サンティアゴ巡礼ルートの起点のひとつ?にもなってます。
この街は、内陸部に位置しつつも、中世から進取の気性に富んでいたことが、
10世紀から13世紀の建設当時、画期的だった大聖堂を見ただけで伝わってきます。
ちょうど日曜日だったので、大聖堂の外は「蚤の市」で盛り上がってました。
売ってるものは、バルセロナだったら1ユーロショップで売ってそうな日用品の他は、
主に中東、アフリカの民族衣装や雑貨が中心で、エキゾチック!
カトリック教会には縁がなさそうな方々で賑わい、これもまた21世紀ならでは?
そういえば、トゥールーズは2012年に入ってからも
ユダヤ人学校襲撃とか色々事件があったせいか、蚤の市の警備もなかなか厳重でした。
それでも、ただお互い避け合うのではなく、日々できる限り交流して、
皆が共存する方法を学んでいかないと・・・。
バルセロナではあまりみかけない、ユダヤ教の同じ髪型と服装の方々も
たくさんみかけました。
大聖堂へ向かう通りにあるこの古い建物は、現在はシネマテークとして
使用されています。
近づいてプレートをみてみたら、「もとスペイン社会労働党(PSOE)事務所で、
フランコ時代に亡命した人たちを中心に、この建物でスペインの民主化へ向けて活動」
と書いてありました。
本当に、歴史はいろんなところで複雑に作用しあってるんですね。
トゥールーズの中心、市役所前広場は、
写真のマクドナルドだけでじゃなく、すべてのショップが
同じようなロゴで統一され、きちんと景観が整備されてます。
大学都市と未来へ向けての産業があるせいか若者も多く、
ナイトライフも充実してそうです。
上は古いパーキングの一部を、Barにリノベーションしたお店。
全部ドラム缶とか廃材利用で中はクラブでした。
この近くは、インド料理店が数軒ならんでたり、
和食、アジア料理も充実してるような。
でも私たちは、Naspleが昔何度か行ったことがあるという
老舗イタリアンを探して行ってみることに。
その名も、 La Grande Pizzeria
今も人気みたいで、夜遅くまで行列ができてました。
(行列は外からはわかりませんが、中の廊下にずら〜っと)
量が日本人の感覚だったら、2倍か3倍のボリュームなんですが、
キノコソースのスパゲテイもちょっとレモンがきいてたり、
薄切りトマトのサラダはマスタードの入ったドレッシングで
微妙にイタリアンとフランチがまざっていて、なんともいえず美味!
ベニスなどイタリアの観光地よりずっと美味しくておすすめですよ。
4 rue Castellane 31000 Toulouse
トゥールーズは、他のフランスの都市と比べても
キャラがたっているというか、独特の個性があり、
フランス語ができたら、ちょっと暮らしてみたい街です。
背景を知れば知るほど面白くなりそうな場所。
まあ、暮らすのは無理として、時々滞在したくなりました。
パンがどこのお店で食べても美味しいし種類が豊富。
クロワッサンやバケットだけじゃなく、小さいドーナツで中身が
それぞれ違うジャム入りみたいなセットとか、あ〜懐かしい(笑)
帰りは、どんどん地中海までまっすぐに南下し、
ナルボンヌで休憩。
真っ青な空と南仏的な建物。バルセロナと同じ空の色と気候です。
そして、ミディ運河!
汽車が発達する以前は、運河は重要な輸送ルート。
今は、ボートハウスに住んでる人がいたり、
足こぎボートや川沿いを散策したりと、市民の憩いの場。
並木道とセットになってるところがいいですね。
ペルピニャン付近のサービスエリアで、
運河デザインの缶に入ったクッキーを発見。
自分用のおみやげにしました。
(さっそく食べて、今では裁縫箱になってます)
あっというまに9月が終わってしまいました。
なぜか他の30日で終わる月より、9月はより早く過ぎるような・・・。
(気のせい?)
やっと、今回で南仏旅行レポート最終回です。
上の写真は、トゥールーズ郊外にある「科学ミュージアム」
の庭園にあるロケット。
同市は、エアバス工場や、EUの宇宙開発センターもあるし、
大学都市としても有名で、
どこか、「フランスのシアトル?」みたいな空気が漂っています。
アルビとトゥールーズの間には、それこそ中世そのもののような街や、
夜になると閑散とした農村がたくさんあるので、
この街に入ってくるなり、ガラッと別世界に入った気分。
デパートや映画館、繁華街があって人が多いということだけじゃなく、
人種のるつぼ。そして、ただいろんな人種の人たちが別々に存在するというより、
若い人たちのグループが、アラブ系、黒人、白人、東洋人が混ざっていて
一緒に会食していたり、談笑しながら歩いていたり・・・。
そういう光景を見ると「あ〜21世紀の都会だなあ!」と思います。
ところで、写真の科学都市は、どこかレトロで60年代か70年代の雰囲気。
サンダーバード的な世界です。といっても、ロケット発射のアナウンスが
キャトル、トロワ、ドゥー、アンみたいにフランス語なんで
ちょっと調子が狂う(笑)フランスなんだからあたりまえなんですが。
こんな屋外展示は、ハッキリいって古くさいんじゃ?と思ってしまいましたが、
内部のミュージアムは最先端な情報なのでしょう。
私たちは、誰でもアクセスできるカフェ&レストランや庭園だけ利用したので
未確認です。
レストランの名前は、「宇宙飛行士カフェ」
ちょうど、アポロ11号のアームストロング船長が亡くなったばっかりだったので、
感慨深かったです。友達のお父さんで、月の石を研究しにアメリカに行っていた人
がいたことなどを思い出しました。
紙のランチョンマットには、宇宙飛行士たちの写真が!
食事自体は、特にわざわざ足を運ぶほど美味しいわけではないけれど、
広々とした庭園を見ながら、フランスの家族連れが観察できて面白い。
サンダーバードやアポロについて話しながら、
(自分たちの子供時代を思い出しつつ)ハンバーガーを食べました。
トゥールーズ市内では、こちらのロマネスクの大聖堂
(センセルナン教会)が有名です。
シンプルかつ荘厳な空気。
ロマネスクというと、こじんまりしたイメージ(山の上の不便な場所に
ひっそりと建っているものが大半で)がありますが、ここは
ゴシックに負けない位、大規模です。
でも、どこか控えめなかんじがいいんだなあ。
アルビのこってり感とちがって、こちらは現在も日々の祈りの場の雰囲気が漂い、
時々訪れたくなる空間。サンティアゴ巡礼ルートの起点のひとつ?にもなってます。
この街は、内陸部に位置しつつも、中世から進取の気性に富んでいたことが、
10世紀から13世紀の建設当時、画期的だった大聖堂を見ただけで伝わってきます。
ちょうど日曜日だったので、大聖堂の外は「蚤の市」で盛り上がってました。
売ってるものは、バルセロナだったら1ユーロショップで売ってそうな日用品の他は、
主に中東、アフリカの民族衣装や雑貨が中心で、エキゾチック!
カトリック教会には縁がなさそうな方々で賑わい、これもまた21世紀ならでは?
そういえば、トゥールーズは2012年に入ってからも
ユダヤ人学校襲撃とか色々事件があったせいか、蚤の市の警備もなかなか厳重でした。
それでも、ただお互い避け合うのではなく、日々できる限り交流して、
皆が共存する方法を学んでいかないと・・・。
バルセロナではあまりみかけない、ユダヤ教の同じ髪型と服装の方々も
たくさんみかけました。
大聖堂へ向かう通りにあるこの古い建物は、現在はシネマテークとして
使用されています。
近づいてプレートをみてみたら、「もとスペイン社会労働党(PSOE)事務所で、
フランコ時代に亡命した人たちを中心に、この建物でスペインの民主化へ向けて活動」
と書いてありました。
本当に、歴史はいろんなところで複雑に作用しあってるんですね。
トゥールーズの中心、市役所前広場は、
写真のマクドナルドだけでじゃなく、すべてのショップが
同じようなロゴで統一され、きちんと景観が整備されてます。
大学都市と未来へ向けての産業があるせいか若者も多く、
ナイトライフも充実してそうです。
上は古いパーキングの一部を、Barにリノベーションしたお店。
全部ドラム缶とか廃材利用で中はクラブでした。
この近くは、インド料理店が数軒ならんでたり、
和食、アジア料理も充実してるような。
でも私たちは、Naspleが昔何度か行ったことがあるという
老舗イタリアンを探して行ってみることに。
その名も、 La Grande Pizzeria
今も人気みたいで、夜遅くまで行列ができてました。
(行列は外からはわかりませんが、中の廊下にずら〜っと)
量が日本人の感覚だったら、2倍か3倍のボリュームなんですが、
キノコソースのスパゲテイもちょっとレモンがきいてたり、
薄切りトマトのサラダはマスタードの入ったドレッシングで
微妙にイタリアンとフランチがまざっていて、なんともいえず美味!
ベニスなどイタリアの観光地よりずっと美味しくておすすめですよ。
4 rue Castellane 31000 Toulouse
トゥールーズは、他のフランスの都市と比べても
キャラがたっているというか、独特の個性があり、
フランス語ができたら、ちょっと暮らしてみたい街です。
背景を知れば知るほど面白くなりそうな場所。
まあ、暮らすのは無理として、時々滞在したくなりました。
パンがどこのお店で食べても美味しいし種類が豊富。
クロワッサンやバケットだけじゃなく、小さいドーナツで中身が
それぞれ違うジャム入りみたいなセットとか、あ〜懐かしい(笑)
帰りは、どんどん地中海までまっすぐに南下し、
ナルボンヌで休憩。
真っ青な空と南仏的な建物。バルセロナと同じ空の色と気候です。
そして、ミディ運河!
汽車が発達する以前は、運河は重要な輸送ルート。
今は、ボートハウスに住んでる人がいたり、
足こぎボートや川沿いを散策したりと、市民の憩いの場。
並木道とセットになってるところがいいですね。
ペルピニャン付近のサービスエリアで、
運河デザインの缶に入ったクッキーを発見。
自分用のおみやげにしました。
(さっそく食べて、今では裁縫箱になってます)
by nas-asa
| 2012-10-01 20:16
| 旅