BAFF Closing


Christopher Doyle氏目撃

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BAFF(バルセロナ・アジア映画祭)の閉会式では、ウォン・カーウァイ監督の作品(恋する惑星、天使の涙、花様年華、ブエノスアイレス他多数)の撮影監督で、最近では監督としても活躍されるクリストファー・ドイルさんが授賞式に参加していました。一番右で喋っている方です。グランプリは、朝鮮半島系中国人のルー監督による「Grain in Ear」でしたが、あの蒲田を舞台にした「やらかい生活」が観客賞を受賞。写真は、ドイルさんが廣木隆一監督に賞状を渡す瞬間。廣木監督「I love Barcelona!」と叫んでウケてました。「日本でこれから公開になるので、励みになります...」とも。個人的にも本門寺が出て来る映画の受賞は嬉しい!(笑)




このあとチェン・カイコー監督の「プロミス」が上映されました。
真田広之、チャン・ドンゴンが大活躍の「売れ筋」中国/ハリウッドスペクタクル。
これはこれで面白いけれど「覇王別姫」「北京バイオリン」の監督の作品とは思えなかったです。でも、興行的にとりあえず成功させ、また深い映画をつくるというのも1つの戦略なのかも。

結局、BAFFには毎晩のように通って11本の映画を見ました。
そのうち8本は日本の作品(つい懐かしく....)でしたが、こんなにまとめて日本の映画を見たのも初めての体験なような。もっと時間があればインドやタイ、韓国などのいい作品も見たかったです。
北京を舞台にした「ドジョウも魚である」は東京映画祭で芸術奨励賞を受賞したそうですが、
100年に1度の故宮の改修現場を舞台にしていたり、群衆シーンも圧倒的で、スケールも俳優さんの体当たり度も飛び抜けていました。
大きく深い。出稼ぎ労働者のお話で、どんな時にも人間として尊厳を持って生きる登場人物の姿が(中国映画に多いテーマとはいえ)やっぱり感動的です。



とはいえ、21世紀は面白いものがアジアから来ると感じている若者も多いようで、この映画祭も観客は2万人以上を動員。いつも500人収容の映画館が満席でした。
最後に見た根岸監督の「雪に願うこと」、鈴木清順監督「オペレッタ・狸御殿」もおすすめです。
「雪に願うこと」は東京映画祭グランプリ作品で、北海道の自然と馬、人間の関わりも美しいけれど、私は小泉今日子さんが厩舎のまかないに来て用意した、という設定の「肉じゃが」に目が釘付け。オペレッタのほうは、極楽カエルのかわいい泣き声「ケロリン♪」が可笑しかった。となりにバイリンガルな若者たちがいて、「ケロリンだって.....! 笑」とウケていました。
鈴木清順監督の作品は、好き嫌いが別れそうな作品ですが、60年代の「東京流れ者」と同じ監督だけあり、とても斬新で楽しかったです。つまり、歌謡好き。
音楽も多様で、ミュージカルがダメな人でも楽しめます。
人工的な舞台装置と実写のバランス、なんだか歌舞伎的でもあり、日本のユーモアと想像力もなかなかスゴイ!と思わせる作品だと思います。

いずれにしても、ますますパワーアップしてきたBAFF。来年も楽しみ。
アジアからもどんどん面白い映画がたくさん出て来ると思うとシアワセです。
下の写真は、映画館に入るための行列。ちょうどこの日は、バルサのパレードがあって、
大きな通りはどこもたいへん盛り上がってました。
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by nas-asa | 2006-05-09 18:45 | 映画・音楽 | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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