SONAR 2006


13回目のSonar /オモシロすぎてつらい

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(この写真は La Vanguardia紙のもの。会場は撮影禁止でした)

今年もまたバルセロナにSonarの季節がやってきました。6/15から17まで、
正確に言うと18日の朝まで開催。他にも街中で周辺イベントがたくさん。
欧州、またはもしかして、世界最大規模の「先端音楽、映像の祭典」です。
22カ国、604人のアーティストが参加し、84のコンサートやパフォーマンスが街中で
昼夜ぶっ通しで展開され、世界中から300人以上のメディアが来ています。

http://www.sonar.es/portal/es/

今、私がバルセロナ在住の単なる留学生だったらずっと毎日徹夜で通ってしまうだろうし、欧州のどこかの都市の留学生でも、わざわざ見に来ていたと思います。近所なのに、時間がなくて限定したものしか見れなくて残念。
今回目立った切り口は、日本の先端音楽と黒人音楽で、
6/15、Sonar全体のオープンニングは、坂本龍一とAlva Noto /Insen でした。



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Auditoriという、普段はバルセロナオーケストラの本拠地でもあるシンフォニーホールが会場でした。もともと倉庫街と下町だったポブレ・ノウは大規模再開発で急激に変わっているエリアです。
今これを建てた建築家が書いた本を訳しているので、ついあちこち見てしまいます。
わりと新しい(10年以内)はずなのに、メンテナンスが悪いのか外観に傷みが目立つような。
修復工事が行われているようです。
肝心のホールの音響効果は良さそうです。でも、それ以外の内観は、なんだか会社か学校みたいな雰囲気で、非日常を楽しむための「華やかさ」が全くなし。ゴチャゴチャする必要はもちろんないとしてもこれは何故なんでしょうか。ドレスを着ている人が浮きそうです。
とはいえ、普段みかけないような白い麻のスーツの音楽関係者(たぶんドイツ人)や色んな服装の人たちがたくさんいました。昼間は海岸にいて夜はコンサートという人も多いはず。
坂本さんたちの公演はアコースティック・ピアノとテクノロジーの競演で、体験している間ずっと色々な事が頭に去来しました。シュタイナーの音楽療法のことなども詳しくは知りませんが、あきらかに、無意識/深層心理に作用するようなパフォーマンスでした。
坂本さんと高校の同窓生だった、現在、神戸芸術工科大学教授の小山明さんは昔ベルリンに3年留学し、今も真剣にロボットのための音楽を開発されていることなども思い出しました。人間らしいロボット、ロボット化した人間...などについても(少ない頭ながら)考えたり、もっと単純に子供のころ、銀座のソニービルの踏むと音がでる階段が好きで何度も行ったり来たりしたことなども....。
隣にいたひょっとして10代かな?という音楽やアートに感度が良さそうな青年が、すごく感激していたのも印象的でした。
坂本さんは、当地で一番有名な日本人ではというぐらいTVや新聞に頻繁にと登場するのでNaspleの両親でさえ、
「今日、坂本さんのコンサート行くの?」と電話してくるぐらいです。義理の母は、いつもGuapoねー!(ハンサム)といってます。私は、昔坂本さんがWEB上で連載されていた「先見日記」を読むのがとても楽しみだったので、終わってしまって残念です。

6/16の岩井俊雄さんのサンタモニカ(ランブラス通り、コロンブスの像の近くの市営のアートセンター)での公演も、ほんとに面白くて、これぞまさしくエポックメーキング! (たった 3ユーロで入れるって教えてくれた三好陽子さん、どうもありがとう!) サンタモニカは、古い建物(これも修道院?)をリノベーションしたもので、Eソットサスの大規模な個展あったり、絵本のコンクールの会場だったり多彩な活動の場です。

下は当日の様子。ぶれててすみません。
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詳しくは、岩井さんのブログを参照していただければと思います。
http://tenorion.exblog.jp/

岩井さんが発明してヤマハで開発された「テノリオン」欲しいーー!でも、とりあえず任天堂のエレクトロプランクトン・ゲームかなあ?? 
 脳トレーニングのソフトはスペイン語にも翻訳されて絶賛発売中です。やっぱり、脳年齢を若くしたい、惚けたくないというのは世界共通の願いかも。

もう我々はテクノロジーなくしては生きてはいけないので、こういう楽しい技術が生かされた未来は嬉しいです。その昔、渋谷のローランドの電子音楽教室に通ったのに、コンピューターのプログラムや楽譜を数字に置き換えるのが不可能で、ただキーボードを弾くだけだった(月謝は高かった)私にとってはほんとに尊敬。

岩井さんの会場にも色んな人がきていました。隣には、アトム(こちらではAstroboyのバッグの女の子、前は秋葉系西洋人とイビサ系レゲーな青年が座っていました。イビサ系は、公演の途中でいきなりジョイント(マリファナ)を吸い始め、その煙が秋葉系にもろにかかると、秋葉系の黒い野球帽の男性が思いっきり抗議。するとそのレゲー(欧州人)のお兄さんはちょっと動揺。でも、じきに自分なりの瞑想の世界に入ったようでした(笑)
公演がおわると、みんなスタンディングオベーション。(といっても床に座っていたので、立ち上がるのに時間がかかった人も多かった) 最前列の青年たちは手をあわせてお辞儀していて、
Naspleがアホ....と呟いてました。東洋人を見ると手を合わせる人って、最近少なくなったはずなのに。

デジタルインターフェースの仕事をしている親戚Y子さんや、ニンテンドーのゲームとサッカーが命の日本人青年留学生等にもぜひみてもらいたかったです。いずれにしても、来年こそ時間をつくってゆっくりSONARを堪能しなくては。同時に電気を全く必要としないアートや音楽にも興味があります。
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Commented by daniella at 2006-06-30 22:38 x
nas-asa様

いつも憧れて拝読しているnas-asa様のブログに、(バルサ以外の)
共通点があったので嬉しくなってトラックバックさせて頂きました。
スペイン人から見てもGuapoなのですね~。
音楽療法のことなど全く知らなかったのですが、小学生の頃から
教授の楽曲を聴き続けているせいか、教授作曲と知らない曲が
TVなどで流れていても激しく反応してしまい、後で確認すると
教授の曲だという事がよくあります。無意識にパターン進行か
何かが刷り込まれてしまったのかもしれません。笑
Commented by nas-asa at 2006-07-01 02:13
★daniellaさま
こんにちわー。坂本龍一さんは、92年のオリンピックの開会式にも出演されたので、ここ15年、毎年のようにバルセロナやイビサに出没されてますね。私も何度か公演に行きました。Sonarの時もよかったですけれど、ブラジルのモーレンバウム2との競演もすごく良かったです。
Commented at 2006-07-01 04:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nas-asa at 2006-07-01 17:06
★daniellaさま
リンク大歓迎です。今後ともよろしくお願いします。
なかなかいけないカリブや面白いリゾートの情報とか楽しみにしてます。
Commented at 2006-07-24 16:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nas-asa at 2006-07-25 15:21
みやこさま
ヘルシンキからこんにちわ。ジローナ空港はものすごい小さいけれど、
格安のライアンエアーがイギリス、イタリア、フランス、ドイツなどに
頻繁にとんでます。でも、日本への乗り継ぎは空港が別だったりするのでバルセロナから乗った方がよさそうです。バルセロナのホテルは、どうせだったらPasseig de Gracia(グラシア通り)カサミラ等のある中心部だと女性一人でも歩きやすいですよ。では、お待ちしてます!
by nas-asa | 2006-06-17 17:49 | 映画・音楽 | Trackback | Comments(6)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa