Neil Young / Heart of Gold


映画館で見られました。
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アメリカで絶賛され、日本でも劇場公開されるのかと思ったら何故か先に
DVDが発売予定で、劇場公開が無理では?と噂される
ニール・ヤングのドキュメンタリー「ハート・オブ・ゴールド」。
10月からスペインで一斉公開され、
(色んな仕事の締め切り前で
心身ともに弱った体を引きずって)見に行ってきました。
上のポスターは日本での劇場公開を願うキャンペーンのもの。
見た感想は......良かったです。絶対劇場で見るべき!
シンプルなのに多くのことを語る作品で、久々に見終わってすぐ、
もう一度見たくなる映画でした。
シクシクじゃなくて、もう男泣きしてしまう観客多数....。



大きなスクリーンで見ると、等身大の演奏シーンが見られるというだけではなく、
まるでコンサート会場に行ったように音がいいのが感動的です。
30年前のイメージがあって最近の彼の容姿を知らない人は、
すごく老けていてショックかも
しれませんが、懐かしのメロディーなんかでは決してなく、
今の彼と長年の友人達の演奏は
昔の録音のCDを遥かに上回り、そして最近の曲もすばらしい。
ブッシュをさりげなく批判して反戦を訴える歌も静かに力強く、
まるでゴスペルソングのようです。

監督は、トーキングヘッズの「ストップ・メイキングセンス」、「フィラデルフィア」
「羊達の沈黙」等のジョナサン・デミ。

一流の人の周りには一流の人たちが集まるんだなあ、という当たり前のことが、
ライブの映像を見ていても感じられます。
今回は凝った演出はなく非情に淡々としてますが、
ニール・ヤングの30年愛用しているギターが木の部分が欠けて白くなっている部分
のアップとか、タイトルバックからエンドロールまで神経が行き届いてます。

しかし、オーケストラやコーラスをバックにしたり、大勢の人がギターを持って
(20人ぐらい)ずらっと並んで演奏するシーンもいいのですが、
(あときれいな奥さんとのデユットとか)やっぱり彼が一人で演奏するシーンに気迫があり、
一番光るところがまたスゴイ。

ニール・ヤング本人が、ギター、ハーモニカ、ピアノ、バンジョーを演奏して、
それがうまいのもびっくりですが、なんといってもいいのが声と歌詞。
現代の吟遊詩人ですね。

飼ってた犬、友人のこと、娘のことを歌うのですが、
時々地平線が見える広ーい平野に立っているような気持ちになります。

最初彼が実年齢(61才ぐらい)より10才ぐらい老けてみえて、
やっぱり昔のロックミュージシャン、当時の麻薬のせいで老けやすいのかなと思ったら、
収録直前に脳内血管の手術をしたばかりだったからだそうです。
近況を見たら、ずっと若々しい雰囲気で一安心。

これから見るかたのために、これ以上詳細は書きませんが、
今まで彼がどう生きて来たのか、これからどう生きていきたいのか
(その前に、どうしてもまだ生きていたい!ということ)が伝わってくる映画です。

日本でも劇場公開されることをお祈りしてます。

ニール・ヤングの公式ページは下記。
Living with war todayというタイトルで、
一見新聞のHPみたいになってます。
右肩にイラクで亡くなったアメリカ兵の人数を示すグラフが。
でも、あちこちにユーモアたっぷりな演奏シーンの動画があって色々見たくなります。

http://www.neilyoung.com/lwwtoday/index.html
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by nas-asa | 2006-10-07 16:04 | 映画・音楽 | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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