Miquel Barcelo


ダンテの神曲と、エレベーター音楽
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バルセロナの都心、Consell de Centという通りには、小さい老舗ギャラリーがたくさん並んでいます。
クリスマスプレゼントの買い物客で賑わう商店街を通り抜け、私がたまーに行く歯科医院の真向かいのギャラリーに、マヨルカ島出身のアーティスト、ミケル・バルセロの展覧会を見に行ってきました。この画廊は、ガスパールという老舗ギャラリーが、作家協会ギャラリーとして生まれ変わったスペースで、書籍にまつわるアートの展示が中心なようです。
今回のバルセロの展示も、ダンテの神曲をモチーフにした挿画の原画シリーズで、地獄、煉獄、天国の3つのパートに別れています。この原画展は、以前、ルーブルでも展示されていたので、すでにフランスで見た方もいらっしゃるかもしれませんね。ダンテの神曲は、今迄にも大御所アーティストがこれをテーマに描いていて、ウイリアム・ブレイクの原画はイギリスの大英博物館の資料室で見せてもらったことがあります。とても有名ですね。




マヨルカと、アフリカのマリを拠点に活動するバルセロ(以下のURLで詳細参照)
http://www.miquelbarcelo.info/の作品からは、現在のアフリカや地中海の人々の息吹が感じられ、特に天国編はまさにマヨルカの青い空と海、魚(ウニやウナギも)たちや、かわいい動物たちの世界。本もほしくなってしまいました。
残念だったのは、この会場に流れていた音楽。
このギャラリーのオープニングにノーベル賞作家や王室関係者等が集まっていたのをテレビでみたので、もっとちゃんとしていていいはずなのに、こちらにしてはめずらしく、会場全体に作品と関係のない妙な音楽(エレベーターの中で流れるような)が、かなりのボリュームでかかっていて、作品の世界とちぐはぐだし、なんだか気になって集中できない人が多かったはずです。バルセロ本人が来ていたオープニングではかかってなかったでしょうし、私たちがいった昼休みの時間帯だけ、たまたまだったのかもしれませんが、音と空間のつながりって大事ですね。最近、音や匂いと空間、また音(音楽)と匂い等の関係に、勝手に興味をもっています。
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Commented at 2006-12-22 17:59 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nas-asa at 2006-12-23 18:50
★斎藤様
御丁寧なコメントありがとうございます。私も長年こちらに住んでいますが、まだまだですよ。生粋のカタラン人の夫のほうが日本通(世界のニュースと日本の空気のギャップも含め)で、彼の日本語のほうが私のスペイン語よりも、ひょっとして語彙が豊富かも..と反省している今日この頃です。4週間も日本でお休みをとれるって学校の先生なのでしょうか? こちらでも日本に興味を持っている人たちもたくさんいて、その興味の対象も千差万別です。何か似たセンスの面白いこちらの友人ができると距離が縮まるかもしれませんね。
by nas-asa | 2006-12-21 03:32 | カタルーニヤ | Trackback | Comments(2)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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