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Alerta


やっぱり心配です。

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上は、中東でも人気のバルサ(FCバルセロナ)の紋章の一部が、
イスラム教徒向けに改ざんされているというニュースの画像。
カタルーニャの守護神サン・ジョルディ(イングランドの国旗と同じですね)
の十字の部分が、彼らにとってはキリスト教的で不適切ということで、
縦ラインだけに直されたサッカーシャツが販売されているそうです。
これぐらいなら、「まあね....」ですみますが、(何もそこまでとは思いつつ)
欧州では彼らの一部の狂信的な圧力による摩擦が、
またまた危険な状態になってきているようです。



19日土曜日のトップニュースは、バルセロナのラバルと呼ばれる下町で
バルセロナおよび、フランスで同時多発テロを計画していたと思われる
パキスタン人、インド人14人を拘束したというもの。

以下、共同通信のニュースより抜粋。

スペインからの報道によると、同国捜査当局は19日、バルセロナで、
テロを計画していた可能性があるパキスタン人12人とインド人2人の計14人を逮捕。
関係先を家宅捜索し、爆発物の部品となり得るタイマーなどの機材を押収した。
 14人はイスラム過激派とみられる。ルバルカバ内相は19日の記者会見で
対テロの厳戒態勢を取っていることを明らかにした。
 逮捕された14人は国際テロ組織アルカーイダ系の資金調達組織と関係していた
と指摘する地元報道もある。
 スペインのパイス紙(電子版)によると、同国治安当局はパキスタンの
ムシャラフ大統領が20日から欧州を歴訪することと関連して、
スペインのほか、フランス、ポルトガル、英国でテロ発生の危険があると
各国に警告したという。(共同)


★★★
引用終わり。

マドリードでのM-11テロから、もうすぐ4年。

またスペイン総選挙の季節がめぐってきました。
バルセロナだけでなく、欧州の大都市はどこも危ないのですが、
ここしばらくは、出来るかぎり人ごみを避けたり、
荷物チェックのある特急列車や飛行機ではないごくふつうの
地下鉄、バスなどの利用を最小限にとどめたい気分です。

今は自転車もだいぶ普及しているし、だいたい都心は歩いて行けるのが救いかも。

ここ毎日、この話題で持ち切りなのに、
バルセロナの人たちは、意外と冷静です。
あちこちにあるパキスタン人のお店(コンビニのような)
でも、ごくふつうにみんな対応しています。
ただ、どこまでが我慢の限界なのかは、難しい問題です。

イラク参戦にたいして、最後まで反対していた人たちが大多数の
カタルーニャですが、(反戦集会には200万人以上が参加)
イスラムに詳しい識者の言葉を借りれば狂信的なムスリムにとって、
人間の種類は良いムスリム、悪いムスリム(模範を崩しそうな人たち)、
そして異教徒、無神論者は、誰でも罪深い「駆除する対象」なんだそうです。

そんなああ......ですよね。
もちろん、これは最も過激な人たちの発想だし、そもそも彼らのテロの犠牲者は
同じムスリムの人たちが一番多いということも事実。
困ったものです。


と心配しつつも、日曜日はまた近所のBarでバルサの試合観戦。
今回は、よくいくインド料理店「RANI」の向かいにある、アヤシイ店に挑戦。

そこは、最新の薄型テレビが壁についていて、見やすかったのですが、
店内は蛍光灯がやけに眩しく(こちらでは珍しい)、あちこちに
オーナーの出身地と思われるセビリヤのキッチュな観光土産が飾られていました。
さらに、店内中央には大きな鳥籠があり、中には巨大なグレーのオウムが!!

そのオウムは、お客さんがフライドポテトやスナック類などを
与えて餌付けしているせいか、ものすごく太め。
遠くからみるとコアラのように見えます(笑) メタボオウム?

ハーフタイムになって、暇になったお客さんたち(若い男性二人)が、
「バルサ!」
とオウムに叫んで、リピートさせようと試みていましたが、
まったく反応なし。
でも、スタッフは感じがよく、
室内の鳥は苦手だけれど、この店はちょっと気に入りました。
ものすごくコアなサッカーファンが集まって熱気ムンムンじゃなく、
ちょっと気になるぐらいの近所の人々をひき付けてるようでした。
明るくて雑誌や本が読みやすいのも、コーヒー1ぱいで2時間
いても全く問題ないのもいいかんじ。
by nas-asa | 2008-01-22 06:59 | 生活

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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