HIMNO NACIONAL COMESTIBLE


スペイン国歌、歌詞募集中

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写真は、ボケリア市場付近で発売されている
バルセロナおみやげ海老Tシャツ。Cha Chaというメーカーのもの。


北京オリンピックも近づいてきましたが、昔からスペイン国歌には歌詞がなく、
国際競技でメダルをとって国歌が流れても、ハミングするのが精一杯ということが
少しだけ問題になっていました。




以下、1/18付 CNN Co.jpニュース(電子版)より




「歌詞のないスペイン国歌、歌詞候補に批判相次ぐ」


マドリード──歌詞のない国歌として知られるスペイン国歌に歌詞をつけようと、
寄せられた多くの候補の中から最優秀候補として選ばれた歌詞が、
今月11日に発表された。
ところが、歌詞が「フランコ独裁政権時代を想起させる」と批判が相次ぎ、
議論となっている。
18世紀に成立したとされるスペインの国歌「マルチャ・レアル(国王行進曲)」は、
世界でも最も古い国歌のひとつで、歌詞がない。
アルフォンソ13世の時代にエドゥアルド・マルキーナがつけた歌詞や、
フランコ独裁政権下で使われた歌詞があるが、いずれも正式な歌詞としては
採用されていなかった。
歌詞がないため、スポーツの国際試合などでは選手が歌うことがなく、
他国と比べて、大きな声で歌えないとの悩みがあったという。
そこで、首都マドリードが開催地に立候補した2016年五輪までに歌詞を
制定しようとの気運が高まり、スペイン五輪委員会のブランコ委員長などが
中心となって、運動を開始。
議会でも国歌の歌詞制定法案が可決して、広く国民から歌詞を募集し、
その中から候補を選ぶことになった。
応募は7000通に達し、音楽学者は歴史家など6人の専門家が選定作業にあたった。
選ばれたのは、「ビバ・エスパーニャ(スペイン万歳)」で始まる歌詞。
選定作業に当たった元五輪選手のテレサ・サベルさんは、
この歌詞を選んだ理由として、「ビバ・エスパーニャ」という言葉は
国のプライドを表し、誰も攻撃しないものだと、理由を述べている。
しかし、批判の的になったのがこの「ビバ・エスパーニャ」だった。
この言葉が、フランコ独裁政権を称えるかけ声だったとして、
あの時代を思い起こさせるという声が相次いだという。
また、歌詞にはスペイン文化の多様性が込められていないとの指摘もあった。
わき起こった議論を受け、ブランコ委員長は、スペインを代表するオペラ歌手
プラシド・ドミンゴさんがこの歌詞を歌う予定だった、今月21日に予定していた
イベントの中止を発表。
歌詞の候補についてコンセンサスが取れていなかったと述べ、
「この歌詞に関しては、批判だけではなく拒絶もあった。現実を受け止めたい」として、
現在の候補も含めて改めて再検討するとしている。
また、直前になってイベントの中止を知らされたドミンゴさんは16日、
公演中のイタリア・ミラノで、「こういう事態には、いつもがっかりするし、
イライラする。でも、国歌という、国にとって重要なことだから、
意見の一致は必要だ」と理解を示した。

スペイン国歌の歌詞制定については、国内に独自の言語を持つバスク地方や、
カタルーニャ語を第一言語するカタルーニャ地方など、独立を目指す地域もあり、
歌詞の募集が始まる前から、制定は難航すると予想されていた。

ーーー以上、引用終わり

これにたいして、昨日、食をテーマに国際的に活躍するアーティスト、
アントニ・ミラルダさんからBCCでメールが来て、彼らも国歌の歌詞を提案するとのこと。
ミラルダは、私たちが大好きなクリエイター、作品も人柄も面白〜いです。

ここに載せられないのですが、メールには、
合唱団に歌ってもらった動画までついていました。

彼と彼が主宰するFood Cultura Museumの考えた歌詞は、
もちろん、スペインの食をテーマにしたもの(笑)
歌いだしの「ビーバ・エスパーニャ」までは一緒ですが、
そのあとは、


「すべてのスペインの大地で楽しめる食材万歳!
ソーセージから、ボケロン(カタクチイワシ)、生ハム、
ガスバチョに、魚介類、美味しい肉(チュレトン)....」
などと続いて、最後は、
「Brandy Orujo(ガリシアの強いお酒) Cava y Siesta en el colchón」
で終わり。


強い酒飲んで、布団の上でシエスタよ〜〜♪

では、やっぱりオリンピック委員会が納得しないとは思いますが(笑)
なかなか良くできてます。

フランコ時代にパリへ留学し、その後ロンドンから、NYへと渡り、
長い間、NY、マイアミ、中南米と欧州を行ったり来たりしながら
活躍するミラルダ。
60代半ばになった今も元気溌剌。
こういう人たちを見ると、何事も楽しんでる人にはかなわないと思います。

彼らが提案するComestible(食べられる、または食料品の)国歌は
採用されないとは思うけれど、今後、あの歌が流れるたびに
私たちはミラルダバージョンで歌ってしまいそうです。



彼のHPは、
FoodCulturaMuseum
Fundación y Archivo
www.foodcultura.org


スペインの食文化と芸術のつながりは、奥深くて興味がつきません。




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by nas-asa | 2008-01-23 19:13 | | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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