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Frankfurt


週に一度は食べたいような。

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個人的に最もアメリカっぽい食べ物といえば、
ハンバーガーかホットドックと思い込んでますが、
皆さんはいかがですか?
ステーキとかフライドチキンの印象も強いですね。
あと飲みものはコーラ。

でも、バルセロナやスペイン全土?では、
ホットドックの店をなぜか「フランクフルト」と呼びます。



たぶん、60年代ごろのスペインでは、
ブランクフルト=ソーセージというイメージだったのと、
普通のタパスバーと違う軽食の店のニーズが高まり、
圧倒的にホットドックの店=フランクフルトが
流行しはじめたそうです。

そのあと、アメリカからのマクドなどの大手チェーンもいっぱい参入し
今では「フランクフルト」はどこかレトロな響きです。

というわけで、急に、バルセロナの人から
「小腹がすいたから、フランクフルトでもいこうか?」
といわれても、メッセ(見本市)のことではないですよ!(笑)
こういう事情を知らないと、なんのことかわからないことって
外国にはたくさんありますね。日本でも同じですけど。

私にとっては、フランクフルトといえば、
やっぱりメッセのイメージです。




地中海沿岸で、魚介類がおいしいバルセロナですが、
実はイベリコ豚や生ハムのことを持ちだすまでもなく
肉類も非常においしいです。とくに郊外のVICのソーセージは
スペイン全土でも有名。サラミもいいですね。

というわけで、VICやカタルーニャ地方の有名な郷土料理といえば、
白インゲン豆と炭火焼ソーセージ。

旅行者の方々も、魚介にあきたら、
ぜひ目からうろこにおいしいソーセージや
肉も試してみてください。

で、バルセロナ市内には、いろんな
フランクフルト(ホットドックなどを出すBAR)がありますが、
特にオススメなのが、Casa Vallesというチェーン。

谷間の家というような意味の
精肉工場と肉のメーカー直営のお店で、
バルセロナの山の手のサリアのほうに2軒と、
ボタフメイロという有名魚介レストランの近所に1軒。
なんとなく、ドイツっぽいインテリアなのがおもしろい。



このグラン・デ・グラシア通りのお店は
ガウディのカサミラからも近いので(まっすぐ北に
15分ぐらい登るかんじ)わかりやすいかも。

Casa Valles
C/Gran de Gracia 84


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グラン・デ・グラシア通りは、もともと富裕な漁師さんたち(網元)
が建てたお邸街だったエリアで、19世紀に建てられたお宅の中は
とてもハイソな趣きがあるのに、路上の部分は東京のどこかの商店街みたいで
庶民的な活気があり、なかなか面白い通りです。

旅行者だったころ、このへんのAtico(一番上のペントハウスのような
階)に住む、グエル一族の末裔のテキスタイルデザイナーのアトリエ兼
お宅にお邪魔して、まず、上に登る年代物のエレベーターからカッコ良くて、
バルセロナっていいなあと思った覚えが。


と、話がずれました。

Casa Vallesには、いろんなソーセージをつかったホットドック
がありますが、ドイツ風のいわゆるフランクフルトソーセージの他、
チストラ(ピリ辛)や、カタルーニャのソーセージのも美味しいです。

その他、ハンブルゲッサ・コンプレト(デラックス・バーガー)は、
肉と野菜の味が濃く、トマトのスライスが入ってるだけで
ケチャップやマスタードをつけるなんてもったいない!
と思ってしまう豪華なテースト。

飲み物はコーラじゃなくて、赤ワインか、美味しいバルセロナの老舗ビール
モリッツなどがあいそうです。

それほど肉好きではないけれど、このハンバーガーを食べると
やっぱり、ベジタリアンじゃなくて良かったなあと思います。

ぐんぐん物価が高くなってきたバルセロナ。
リーズナブルで贅沢なものに出会うととても嬉しい今日この頃です。



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Gracias★ 
by nas-asa | 2008-03-04 18:06 |

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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