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Dessau 2


デッサウのバウハウス見学つづき

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昼食を食べて、校舎内部の展示をみようと上階にあがったところ、
チケット売り場の女性たちが、
「まだ午後4時までマイスターハウスの内部見学が
できますよ! ここから歩いて10分!(有無を言わせない雰囲気)」
とのこと。

あいにく月曜日だったので、
元教授たちが住んでいた住宅(マイスターハウス)の
休館日のはずで、外観だけ見ようとあきられめてたのでビックリ。
カンディンスキーとクレー邸だけは
月曜日も開放しているそうです。1人3ユーロ。



せっかくなので、先にマイスターハウス住宅群まで
散歩することにしました。

1925年ごろ建設されたバウハウスの建物は、
当時はもちろん斬新で周りから浮き上がっていたと思いますが、
それから80年以上たった現在も、
周辺の街並とは異質の空気を漂わせていました。


例えば、バウハウス校舎の向かいにある建物。

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なんとなく、こないだまであった原宿の同潤会アパートを思い出させます。
日本の洋風建築は、ドイツからもずいぶん影響をうけてるはずなので、
バウハウスの近所にも懐かしいかんじの建物がちらほら。


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修復前のさびれた雰囲気の建物もたくさん。

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公衆電話のデザインは、ガラスのデザインとピンクの色が微妙。
ベルリンもあちこちでピンクが目立って、
公共デザインではピンクがキーカラー?というのが意外でした。

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ベルリンもデッサウも、集合住宅の郵便ポストは
玄関の外にポツッと独立して建っていることが多いようでした。
郵便配達の人にとっては効率的かもしれませんが、
やっぱり玄関内部にあったほうが住民にとっては何かと楽なような。
(通りがかりの知らない人に住所と名前をチェックされることもないし)
まあ、習慣の違いですね。

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レンガや石造りの建物は、修復するとあっと驚くほどきれいになるので、
デッサウの街も少しづつ明るくなっていく過程という雰囲気でした。

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バウハウス校舎からテクテク10分ほど行くと

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マイスターハウスのインフォメーションセンターにつきます。

ここから、バウハウスの教授陣、創立者のヴァルター・グロピウス、
オスカー・シュレンマー、カンディンスキー、クレー
といった蒼々としたメンバーが暮らした邸宅が続きます。

可笑しかったのは、グロピウス邸の向かいには、
こんな↓ペンションがあって、「アユールベーダマッサージ付き」
と書いてありました。

デッサウのアユールベーダってどうなんでしょうか?

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今回、たくさんあるマイスターハウスも見きれなかったので、
次回(いつか未定)は、ここでマッサージを受けつつ泊まりがけで来るのも
いいかもしれません。

このあたりはすぐそばに湖があるわけではないのに、
野尻湖の国際村のような独特の趣きのあるところでした。

デッサウから、また足を伸ばしてライプチヒ、
ドレスデン、チェコのプラハなどまで行くのも楽しそうです。
(夢は膨らむ)

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上は、カンディンスキーとクレーが2世帯住宅風に暮らした家の入り口。
by nas-asa | 2008-09-27 20:22 | 建築・デザイン

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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