El Tió


やってきました!「オヤジ」の季節

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11月末、雨上がりの花屋さんの店先に置かれたこの物体は?





カガ・ティオ! 


カタルニーニャのクリスマスになくてはならない
伝統的な飾りです。
でもバラをたくさん使った派手なバスケットとならぶと、
なんだか異様な雰囲気?



かなり有名なので、知ってる人も多いはず。

直訳すると、カガ=うん●しろ!で、ティオ=おじさん。


クリスマス間際になると、
こちらの各家庭ではクリスマスツリーや
ベレンとよばれるキリスト生誕場面をつくる、
箱庭のような飾りの他に、
この丸太人形を置いて、食べ物をお供えします。

そして、クリスマスの午後、子供達は歌をうたいながら
毛布でくるんだこのオヤジを棒でたたくと、
あら不思議、たくさんお菓子を産み出して(うん●して)
くれる〜〜という、すごい習慣です。
もちろん、あらかじめオトナがお菓子をしこんでます。


レコード・ショップにいくと、
この時期、ジャズのクリスマスソング集などと並んで、
カガ・ティオの歌が入ったCDが絶賛発売中。
視聴して脱力。
まさに伝統的なゆるキャラです〜。

メキシコやアメリカで、よくパーティーのときに
天井につり下げた動物のかたちをしたものを棒でたたいて、
くす玉のように割ってもりあげる習慣がありますよね?

あれの変形なのかどうかは謎。


カタルーニャは港町バルセロナのイメージが強いものの、
実は山がちで、山のほうから始まった伝統が多い。
(カタラン人は山でつくられる、という諺あり)

近所の森林で丸太をさがしてきて、ちょっと工夫して
子供たちをクリスマスに楽しませ、そのまま暖炉にくべて
オジさん、また来年あいましょう!といいつつ燃やす。
つまり、そんな山間部の農村から広まった習慣なんでは?
という気がします。


あと、北欧や欧州北部とちがって、こちらではサンタクロースの
習慣がなかったので(三人の王様が1/4にプレゼントをもってきます)
いまさら、クリスマスとお正月と続けてプレゼントっていうのも
子供をあまやかしすぎ?ということで、「場繋ぎ」的にも有効なような?

このオヤジ丸太人形、動物バージョンもあるし、
サイズも顔もいろいろあって、最初は「何これ?」
と思ってたのに、だんだんいろんなのを見比べるのが
毎年の楽しみになってしまいました。
今では、立派なオヤジ・ウォッチャー(ウソ)


子犬サイズが一般的ですが、遊園地の滑り台ぐらい大きなのも
商店街でみかけたような。
うちのは、手のひらにのるぐらい小さいタイプなので、
がんばってお供えしても、コンペイ糖ぐらいしか生産してくれないですね。



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ちなみに、この赤い帽子は、サンタじゃなくて
カタルーニャの農民の民族衣裳からきてます。

晩年のダリがいつもかぶってたやつです。

そうそう、
今年のティオにかける毛布は、チェックがトレンディー?




去年は、ロンドン郊外在住の友人の息子さんが、
このカガ・ティオのことをイギリスの小学校の授業で、
「世界のクリスマス事情、バルセロナ」で
発表したら、クラスで大ウケだったそうです。

ちゃんと英語に訳されたカガ・ティオの歌詞も引用したとか。


ロマンチックな世界と程遠い、現実的な?当地のクリマス。
ほかにもいろいろ変な習慣があります。

日本は、忘年会シーズン。
一発芸を覚えたり、カラオケを練習したりと
日本の社会人も(おもしろ苦しそうで)たいへんですね。
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by nas-asa | 2008-12-07 21:21 | カタルーニヤ | Trackback | Comments(0)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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