A la ciutat xinesa


2月22日まで

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友人の建築家エンリック・マシップが空間デザインをてがけた
「中国の都市」についての展覧会がCCCBで開催中です。






写真は、街中でたくさん見かける同展のポスター。
この広告塔は、大御所といっていいラペーニャ&トレスのデザイン。
バス停も同じような雰囲気で、
もともとは三角形の脚の部分が明るい黄色だったのですが、
目立ちすぎて運転の妨げになるからか、不評だったからか、
徐々にグレーに変わっています。








同展のサブタイトルは、
Mirades sobre les transformacions d'un imperi
「帝国の変化へのまなざし」



エリセ=キアロスタミ展と同様に、
パリのポンピドーセンターとCCCBのコラボレーション。


北京オリンピック関連、といってしまえばそれまでですが、
ものすごい大規模でお金のかかった展示で、夏頃はパリで
開催されていたようです。

両方見たというActar(こちらの建築系出版社)の坂本さんと、
同展のグラフィックデザインを手がけたご主人の話だと、
パリの展示よりCCCBのほうがより見やすい展示だとか。

エンリックは、昨年秋、同展の関係者と数人で中国取材に
いき、その旅行の前日にバルセロナの中華レストランであって、
北京情報などを交換しました。(食べ物にうるさい)



彼は、以前CCCBで開催された世界の国境とエリアの問題を
提示した「フロンテーラス」展の空間デザインを担当して、
今回の展覧会のフランス人関係者の心を掴んだ?らしいです。

エリセ=キアロスタミ展も圧倒的な規模でしたが、
今回も北京市全体の巨大な模型
(現在、天安門の近所の都市計画専門の博物館で
展示されているものの前のバージョンをそっくり輸送)
から、コールハースのCCTVやSOHO CHINAの建物の模型の他、
ハイテクを駆使して、中国各地の現状と伝統文化を総合的に紹介。


会場の中の小部屋では、
ジャ・ジャンクー監督を始めとした
中国の気鋭の映画監督5人による
(それぞれの自国についての視点を映し出す)
短編映画作品も常時上映されています。


現代美術作品で、
おなじ中国人男性をつかって
年代順に髪型、服装をがらっと変えていく
肖像写真のコラージュ作品がおもしろかったです。
弁髪の清の時代から、最後がアディダスのジャージ姿。


中国に興味がなくても、展示の仕方がおもしろいので、
展覧会の空間構成に興味のある方には、断然おすすめです。


それにしても、中国は変化も激しいし、
深い歴史はもちろん、広くて多様性もあるので、
欧州の人が驚く材料はたくさんあるんですね。
日本人として、これほどの規模で、
欧州の人たちに日本をアピールする展覧会をやるとしたら、
いったいどのような切り口にすべきなのか、
ちょっと考え込んでしまいます。

マンガ、ハイテク(特にロボット)日本料理あたりでしょうか?


日本人が知っている、日本ならではの良さは、
山のようにあるんだけど。


エンリックも、文部省の奨学金をもらって、
東大大学院に留学していた人なので、
こちらではまだまだ少数派の親日建築家。
奥さん(オランダ人)とも、富士登山で知り合ってます。

会うたびに、彼ら(エンリック夫妻)とNaspleの3人が
日本の問題(景観から金融まで)について熱く議論をしはじめるので、
自分の国の話なのに、そのなかに割って入るのがたいへんです。
彼らは、「美しき日本の残像」「犬と鬼」の著者、
アレックス・カーさんに、かなり共鳴してます。



ところで、エンリックの事務所(EMBA)では、
今テレフォニカ(こちらのNTT)のビルのプロジェクトが
進行中。「ディアゴナル・ゼロ・ゼロ」という名前で、
ザハ・ハディットの大学プロジェクトの近所です。

↓は、オマケ。CCCBのすぐ裏手にあるお気に入りの広場。
昔の修道院をリニューアルした建物で、噴水があったらしい真ん中のスペースが
植裁(植木)になってます。

ここのBar/Restaurantの昼食メニューが安くておいしい。
人通りが多く、雑然としたエリアの穴場かも。


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Commented by gyu at 2008-12-21 17:17 x
おまけ部分のコメントで申し訳ないのですが・・・ 
ここのカフェ、レストランにもなっているんですね。静かで人も少なくていいですね。
MACBAのチャペルの横から入ったところにもカフェができて、広々とした空間で、すいていて気持ちがいいです。お昼のメニュー定食が6ユーロからあります。
Commented by nas-asa at 2008-12-21 19:54
★gyuさま
意外とこのエリアは、慌てずに散策すると面白い穴場が
たくさんありますね。上のパティオは、晴れてるときも
気持がいいけれど、雨模様だとなんだか日本の縁側に
いるみたいな風情でした。地中海的な半屋外のスペース
大好きです。
by nas-asa | 2008-12-16 19:11 | 建築・デザイン | Trackback | Comments(2)

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


by nas-asa