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The Yoshida Family

日本が世界に誇る芸術家ファミリー


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今日は、もし私たちが
これから秋にかけて東京にいたなら
絶対いきたかった展覧会
「世界を巡る吉田家4代の画家たち」
のご案内です。


友人の吉田亜世美さん一家の4代に渡るご家族の作品や、
それぞれの、スケールの大きな旅の記録(貴重な写真)が満載!

会場は三鷹市美術センター。同展の詳細はこちら!!

8月29日(土)から、10月12日(月・祝)まで。

上の写真は、亜世美さんに以前いただいた、
アメリカで同じコンセプトの展覧会が開催されたときの
英文カタログ。(といっても、カタログというより、
220ページもあるので、読み応えのある書籍
といったほうがいいかも)





「アジアが世界で美しい」と読める
すばらしいお名前の吉田亜世美さんは、
Naspleが20年前に東京で知り合った
記念すべき日本人の友人第1号。

さらに、初めて遊びにいった日本のお宅が
三鷹台にある吉田家というのも
非常にラッキーでした。

日本にいったのは、たまたま勤めていた会社の
見本市参加の仕事だったので、
彼女のおかげで、最初からインパクトが強く、
日本にたいして、ぐーーーんと興味を持ったようです。

その後、しばらくして、亜世美さんのお父さんで
やはり版画家/画家として世界的に活躍していた
吉田穂高さんと、私の父が、中学、高校の同級生で、
しかも、私と彼女にも共通の友人がいること・・・
などが判明。

世の中、「引き寄せの原理」が
働いてるというのは、ほんとうかもしれません。

つまり、強い縁のある人とは、
いつか必ず出会う・・・というような。


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上のカタログの一部。お父さまが子供だったころの
吉田一家集合写真。

お祖父さまの吉田博(イギリス王室でもコレクターがいたり、
ボストン美術館が多数作品が所蔵しているという、
日本の近代風景画を代表する存在)さんを中心にした
吉田ファミリー。それぞれがすごいオーラを漂わせてます。

祖母のふじをさんは、
たぶん、日本の女性画家で初めて欧州に留学し、
個展を開催した方。

船しかない時代に、10代から世界各地を旅し、
なかでもスペインを気に入っていたそうです。

20世紀初頭のアルハンブラ宮殿など、
スペインの風景を題材にした作品も!


亜世美さんは、
お祖母さんからスペイン語を習ったほうがいいと
いわれて、英語とスペイン語を勉強。

お祖母さまは、90才近くまでタンザニアに
キリマンジャロのスケッチにいったり、
あのF.L.ライトともお友達だったそうです。

両親の新婚旅行も1年間の世界ツアー。
(しかも、未亡人になってまもないお祖母さんも同行)

とにかく、スケールが大きい!



江戸時代からの木版画家の血も流れる吉田家。


とはいえ、世襲制の伝統工芸ではなく、
ひとりひとりが個別の美術作家として
切磋琢磨し、国際的に活躍する一家って、
世界でもめずらしいのでは?

こういう人たちが、吉祥寺に存在していることを
思い出すたびに、(東京出身だからよけい)
心の底から驚いてしまいます。



同展のギャラリーの案内を引用させていただくと、



家族として集い、それぞれが〈旅〉を通じて
自らの表現を追求した〈吉田家〉の人々とその作品を、
日本国内で初めて一堂に集めご紹介します。


とのこと。私もカタログの図版だけじゃなくて、本物の作品と
貴重な写真を見たいっ!




東京在住、またはこの期間に東京へいらっしゃる予定の皆様。
ぜひ、ご覧になって感想を教えてください。

よろしくお願いします。


遅くなりましたが、

「亜世美さん、日本での開催おめでとうございます!」

昨年は、イタリアとオランダにいらっしゃったそうで、
そろそろ、バルセロナもよんでますよ♪




★★★★

美術つながりのオマケ


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こちらは、ピカソ美術館内部のカフェで、
瞑想状態のNasple(夏バテ気味)

友人たちが鑑賞しているあいだ待ちながら、
ついウトウト。

このカフェは、団体客がどんどん入ってくる
ピカソ美術館のなかで、意外と利用者が少なくて、
台風の目のようにひっそり。地元客にも穴場かも。
(団体さんはいそがしいので、
トイレとスーベニアショップしか
いかないんですね)

真っ赤な壁と、ピカソが食事している
大きな写真が印象的でした。

テーブルの上の手の位置に、
手の形にみえるパンがあって、
なかなかお茶目。





もうすぐ、美術鑑賞やしっとりした音楽が似合う秋。
夏もいいけれど、そろそろマイルドな気候が楽しみです。
by nas-asa | 2009-08-27 16:37 | 友人

浅倉協子 & Jaume NASPLE:バルセロナと東京で編集、翻訳、取材、執筆中。好きなもの:建築・デザイン、映画、音楽、夜でも青いバルセロナの空、日本の喫茶店、居酒屋。今食べたいもの:バスクのピンチョス。


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